富岡八幡宮例大祭

富岡八幡宮の祭り

 大江戸線の隣駅である門前仲町に富岡八幡宮があります。この夏、ここの3年に1度の例大祭が行われました。8月18日には神輿55基の連合渡御があり、大変な賑わいでした。富岡八幡宮は、寛永4年1627年に作られた八幡宮で、大相撲の勧進元でした。ここの勧進相撲が国技になったんですね。また富くじもそもそもこの八幡宮で行われていたものであり、落語の「富久」はここの話です。この深川、木場というのは江戸町人文化の中心地であったわけですが。その名残を富岡八幡宮の祭りはよく留めています。

 この祭りは350年ほど前から続いているものだそうですが、54もの町内から神輿が出るということで、神輿の東京のコースは、富岡八幡宮の前から出発して木場公園を大回りし、西に進んで清洲橋で隅田川を渡り、箱崎の東京シティーエアターミナルのあたりから南下して新川で永代通りに戻り、そこから永代橋を渡って富岡八幡宮前に戻るという全長8キロのとんでもなく長いコースになっています。屯で勘定するような重い神輿を50人から100人の担ぎ手が担いで、8キロものコースを7時間もかけて巡行するというのは、体力的に限界的な祭りであると言えるでしょう。

 スタートは午前7時30分。富岡八幡前の永代通りを半分通行止めにして、ずらりと神輿がならびます。富岡八幡宮のおひざ元の宮元のお神輿の前で江戸木遣が唄われて、揃いの法被を着て、捻り鉢巻きを締めた担ぎ手たちが三本締めを打った後に花火がポンポンと打ち上げられて、わっしょいわっしょいという伝統的なかけ声高くスタートしていきます。すべての神輿がスタートするのに2時間かかるということからも、その規模がわかるというものです。江戸神輿がこれだけの数並ぶと、さすがに壮観です。神輿の前には、どこの町かを示す大きな旗が立ち、神輿の上にも町の名前を示す札が高々と掲げられています。宮元とトリ以外の巡行の順番は年によって変わるみたいですね。
 かけ声はわっしょいわっしょいが基本なのですが、神輿によって、アレンジされているようです。また、神輿の前に錫杖を持った人たちが露払いをするというものもいくつか見受けられますが、これが「金棒引き」(事大主義者の意)! さまざまな神輿本体の装飾、法被半纏の色具合などとともに、面白い見物になっています。
 担ぎ手は、神輿の周りをぞろぞろと歩いていて、休憩のたびに適度に交替をしてるようです。そうでなければ身体がもたないでしょう。その町内の法被をきていれば、担ぎ手になることができるようです。ただし「睦」の字が入っている法被は、その町内に住んでる人にしか着用が許されていないらしくて、彼らが巡行をコントロールしているようです。

 今年は台風の接近で雨もよいの涼しい気候だったのですが、例年は炎天下で行われるということもあり、沿道の住民たちは神輿にバケツやホースで激しく水をかけています。別名「水かけ祭り」とも言われるほどで、沿道はドシャブリが降った後のように水浸しになってしまいます。

富岡八幡宮の祭り


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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。