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1/4 エルコラーノ

 ホテルをチェックアウトしてしぶしぶ観光税を払い、タクシーでテルミニへ。運ちゃんにガソリン60ユーロ分のレシートをやるとずいぶん感謝された。
 10:10発のユーロスターは延着で5分遅れる。車内で寝ていると11:25ナポリに着いた。

 ローマと比べても格段に乞食や物売りが多い。駅前のホテルに荷物を放り込んで、カメラだけ持ってヴェスビオ周遊鉄道のナポリ中央駅に行き、POGGIOMARINO行きに乗り込む。
 エルコラーノに行きたいのだが、駅構内に路線図がないのでどの列車に乗っていいのかさっぱりわからない。住民は分かっているのからよいのだろうが、外部から来た人には不親切この上ない。
この鉄道は車内も非常に汚く、電車の発車時間もかなりいいかげんだ。
 車内にある路線図を見て、やっぱり違う路線に乗っていることに気づき、途中でナポリ中央駅に引き返してソレント行きに乗り換える。
 9つ目のエルコラーノで降りる。

 駅を降りたら「火山に登るのはこちら」とイタリア語でうるさく案内したがるじいさんを振り切って(帰りの時もまだやっていた)、駅前の坂道を真っすぐを500メートルほど下ると、エルコラーノ遺跡の入り口がある。
 門を入ると昼間から酒瓶を持ったおっさんがうろついていて、世界遺産にふさわしからぬ雰囲気だ。
 そこからさらに200メートルほど下っていくと切符売り場がある。
 その切符売り場からさらに長いスロープを下り、巨大なトレンチを吊り橋で渡った先にポンペイと一緒に滅んだ古代の町エルコラーノがある。これはすごい発掘だ。

エルコラーノ遺跡全景。日の当たっている部分は現在の市街。手前は神域。

エルコラーノ

エルコラーノ大きなタベルナ。食べ物やワインの入った瓶を穴に入れて使っていた。

 ポンペイは都会だが、エルコラーノは貴族の別荘地で大きな邸宅が多い。保存状態はポンペイと似通っていて、壁画やモザイクが残っているし、インスラの1階の飲食店や浴場のモザイクについてはとてもよく残っている。
 特にインスラの外壁がしっかり残っている。建物は興味深い。

エルコラーノ外壁が残っている。

エルコラーノ女性用浴場。座ってみる。

エルコラーノ女性用浴場 浴槽

 2000年前の家いえの中にいちいち入っては、残っているフレスコ画やモザイク、大理石の床張りを発見していちいち驚く。古代ローマ人の住環境が豊かな色彩に彩られていたことがよくわかる。
 遺跡の中では、修復している人たちも働いている。

エルコラーノ

エルコラーノ

エルコラーノ

エルコラーノ

 インスラの入り口の両脇には、たいてい石のベンチがしつらえれられていて、古代ローマ人たちはここに座っておしゃべりをしていたのだろう(食事もしていたようだ)。こうした建物付属のベンチは、ルネサンス建築にも多く見られる。
 小さな町がそのまま丸ごと発掘されているので回りやすいし、町の機能がよくわかる。非常に面白く見学して、4時半に遺跡を後にする。

エルコラーノ

 遺跡からスロープを上がって海の方をみると、ナポリ湾に夕日が沈もうとしている。夕日の照り返しが遺跡の表面を薄っすらと赤く染めている。えも言われぬ情景である。

エルコラーノ

 ホテルに帰って着替え、地図で当たりをつけて駅前広場の反対側のリストランテに行くが見つからない。おかしいなと思っていると、従業員がカギを開けている。7時オープンなので10分ほど早かったのだ。予約していないので早めに来てしまう。
 一番乗りで、ボンゴレのソテー、リングイネ、身がぎっしり詰まった魚介のスープと地元の白ワインを頼む。ここはピザはやっていない。アルデンテは絶妙だし、魚のスープはうまみが凝縮していて素晴らしくうまい。ハウスワインを追加しモッツァレラチーズも頼む。本場の味だ。
 ナポリの店は、10年前に来た時と店員の客あしらいも全然変わっていない。ウェイターは仕事なんかせず、自分たちのおしゃべりに夢中だ。店もいい具合いに混んできて、さすがに連中も忙しく働いている。余剰人員が多いと思っていたら、ピーク時を捌くためのものだと知る。まあピーク時も連中はおしゃべりをしながら働いているわけだが。
 一番目立つところに写真が貼ってあるので、あれは誰だと聞くと、フェデリコ・フェリーニだという。よく来ていたのだそうだ。フェリーニが来ていた店ならば間違いはないだろう。
 歩いてホテルに帰って寝る。



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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。