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1/3 ポポロ教会 ヴィラ・アドリアーナ

 朝ホテルで飯坂さんと朝食を食べてお別れを言う。彼は今日の昼の便で帰国する。
「ハバククと天使」どうやったらこんなものを作れるのか。 ホテルを出て、ポポロのフラミニア門に隣接するポポロ教会に行く。この教会にはすごい芸術品がある。入って左手のキージ家の礼拝堂にあるベルニーニの彫像「ハバククと天使」だ。これは天才の造形である。実に優美。まさに眼福。バロックの精髄といえる。

 それから祭壇の左手の礼拝堂に行って機械に2ユーロを入れるとコトリと音がして照明が2分間つき、カラヴァッジオの「聖ペテロの逆磔」「聖パオロの改心」が鮮やかに照らし出される。聖ペテロが「クオ・バディス」と言ってローマに戻った後の話と、パオロが復活したキリストの声を聞いて馬から落ちて回心するという2大聖人の最も感動的なシーンを、すごい迫力で描いている。
 うしろにイタリア人が寄ってきて「カラヴァッジオ、ベリッシモ」とささやいている。

ティボリ さて今日は、『テルマエ・ロマエ』の舞台であるヴィラ・アドリアーナに行ってみることにする。というか、前から行きたかったけど、やっと行くことができる。
 地下鉄のB線でポンテ・マッモーロの駅に行くつもりが、地下鉄はボローニャの駅から支線に入ってしまい、仕方なく引き返す。非常に面倒だ。
 ポンテ・マッモーロの駅前は2階建てのバスターミナルになっているのだが、これがまた非常に分かりにくい構造で、バス乗り場は2階にあるのだが、そこに行く前に1階の切符売り場で1日券を買う。この1日券って、他の交通機関とも共通のものなのではないだろうか。ということは、あらかじめ1日券を買っておいてバリデートすればこの手間はいらないということだ。
 とにかく切符を買ったらエスカレーターを登ってTIVOLI行きに乗る。
 「地球の歩き方」を持ってうろうろしている日本人女性がいたのでヴィラ・アドリアーナまで道連れになる。昨日までドイツ人の友人とローマ市内を観光していたらしい。

ヴィラ・アドリアーナ バスは生活路線らしく満席だ。途中で大理石の石切場をいくつか見る。
 バスの運ちゃんに「ヴィラ・アドリアーナに行きたい」と言っておくとバス停で教えてくれるのだが、そこから看板を目当てに歩くこと30分。観光客に来てほしいという気遣いを露とも感じさせない世界遺産だ。
 しかし歩いているうちに、さまざまな鳥のさえずりがおびただしく聞こえてきて、すがすがしい気分になる。どうやら遺跡に生えているオリーブを目当てにやってくるらしい。ここは鳥の楽園だ。
 後で調べてみると、終点のティボリまで行ってそこからアドリアーナ行きのバスに乗って引き返すと、遺跡のかなり近くまで行ってくれるらしい。そっちのほうがお奨めだ。

ヴィラ・アドリアーナ上の円形劇場が、この復元模型の中央やや右。 やっとの思いでヴィラ・アドリアーナの入り口までたどり着き切符を買う。入場料8ユーロ+イヤホンガイド5ユーロ。
 今日は冬場で4時には閉まるはずなので、近くにあるエステ荘の噴水を見るのはやめて、ここでたっぷり楽しむことにする。
 ヴィラ・アドリアーナはハドリアヌス帝の巨大な別荘で、2世紀前半の建築である。皇帝自らが設計したんじゃなかったかな。
ハドリアヌス帝は帝国領内を周遊したが、各地の有名な建物や彫刻をこの別荘内に再現したと伝えられている。
 何の目的で作ったのか分からない建物もあるらしいが、主要なものは3つの浴場と庭とプールだ。8ヘクタールもある。
ヴィラ・アドリアーナ まずヴィラ・アドリアーナの往時の姿を再現した模型を見て、なんとなく全体像を把握する。
 再現図をもとに歩いていくととても楽しい。イヤホンガイドで説明を聞きながら、とにかく広いのでたまにベンチで休みつつ歩き回る。中世にはここから大量に石材が盗まれていたので、大理石はあらかたは失われているが、ごく一部大理石やモザイクが残っている。
 ヴィラ・アドリアーナの遺跡の背景となる山の上には、保養地であるティボリの町並みが見える。
 ローマから30キロ離れた自然の中で、文化人だった皇帝がここを歩いて思索にふけったり、入浴を楽しんだんだなあと実感できて面白い。

 4時、遺跡を出て、またバス停まで30分以上歩く。どうやらこの辺はアグリツーリズモの受け入れ農家も多いらしく、それらしい看板も出ている。
 バス停でずいぶん待った。20人近く同じバス停から乗車したが、不思議と座れるものだ。バスは来たときと違って高速道路に乗ったので、違う駅に向かっているのかと期待したが、やっぱりポンテ・マッモーロの駅に着いた。時間の節約にはなった。



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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。