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12/31 ローマ・ポポロ広場で年越し

ポポロ広場で年越し

 サンタ・キアーラ聖堂の見物も済んだので、駐車場から車を出して、私が運転してローマに向かう。3時間あれば着くだろう。かなり距離があるが、A1の高速道路に乗ってしまえば快調だ。
 しかし不思議なのは、イタリア人は高速のインターから本線に入るのが下手で、いつまでたってももたもたして合流できず、合流線が尽きてしまって止まったままでウインカーを出しているケースが結構多いことである。
 あれだけ細い石畳の路地をガンガン飛ばし、超絶技巧的な縦列駐車のテクニックを持っているのに、実に不思議なことである。
A1の高速道路はやがて有料道路になった。初めて料金所を通過する。現金支払いなので、迷いながら現金のマークのついたゲートで通行券を受け取る。
 有料道路になると車線の幅がぐっと広がり、130キロ制限なので飛ばす車はガンガン飛ばしていく。
 ローマが近づくと料金所がある。4ユーロとめちゃくちゃ安い。

 さて、ここでわれわれが直面している問題は、ローマのAVISの営業所に午後6時までに車を返さなければならないのだが、それまでに、ガソリンも入れなければならない。満タン返しにしなければ80ユーロ取られることになっている。
 営業所に近いガソリンスタンドの位置は昨晩ホテルで調べたのだが、正確な住所が分からず通りの名前しかわからないのでカーナビアプリに入力することができない。
 そこでローマ市内に入ってから、道路脇にガソリンスタンドがあったので車を止める。ここはどうやらセルフのスタンドのようだ。ガソリンの入れ方がわからないのだが、有色人種の奴が近づいてきてなんだか言っている。まったく英語が通じないので、やり過ごしてしばらく行くと、すぐにまったく同じタイプのセルフのスタンドがある。
 ここでもまた有色人種が前の車の窓を拭いている。そいつが言うには、100ユーロ入れればガソリンが出るという。金を渡して言うとおりにすると、機械に100ユーロ吸い込まれていったが、40ユーロ分のガソリンは入ったもののお釣りが出ない。
 「今日はもうスタンドの人がいないので、1月2日に来ればお金は戻してもらえる。私が保証する」などと言っている。胡散臭いことこの上ない。まあ、1月2日に来ることにして、時間もないのでガソリン代のレシートを持ってAVISの営業所に向かう。

 もうかなり近くまで来ているはずだ。飯坂さんのナビゲーションで運転していると広場に出た。共和国広場である。ここまで来る必要はないはずなのだがとおかしく思ったが、これまで信頼性が高かったカーナビアプリなので言う通りに進むと、テルミニの周辺をうろうろさせられた。
 これはおかしい。車を止めて確認してみると、いつのまにか目的地が少しずれてしまっている。時間はもうほぼ6時である。
アプリの位置設定を入れ直して、焦りながらAVISの営業所に向かう。なんとか。地図上の目的地にたどり着くが、左右を見回してもどこにもAVISの看板はない。仕方ないので私は聞き込みに回り、飯坂さんはさらに地図で検索する。
 やっと飯坂さんが位置を確認し、6時15分隣のブロックのAVISの営業所に車をすべり込ませた。
 無事に車を返し、「タクシー要る?」と気がきくやり取りでタクシーを呼んでもらって、限りなく2つ星に近い4つ星ホテルとわたしが呼んでいるホテルロカルノにチェックイン。値段以外はすべて2つ星なのだが、ポポロ広場に近くて便利なのでつい使ってしまう。正月料金で高い。

 今日は大晦日である。行きたいと思っていたリストランテはホテルで確認させると休みのようなので、晩飯を探さなければならない。
 このシーズン、観光客は多いし、休みなのでローマ市民も外食するにもかかわらず、いい店に限ってクリスマス休暇で1月の上旬まで休みというところが多い。したがってうまい晩飯にありつくのもひと苦労だ。まったく働く気がなく、「人が休んでいるときは自分も休みたい」というのがイタリアのサービス業なのだろう。
 ポポロ広場周辺の店は定型メニューしかないようだ。ホテルのリストランテは、年越しパーティーのため予約で満席だ。そこでホテルの前の路上で営業しているリストランテに入り、パスタや肉を頼むがとんでもなくくそまずい。これはかなわない。まあワインはまともなので、料理はワインのつまみと考えて耐えることにする。

警察と救急車警察と救急車スタンバイOK 午後11時半、いったんホテルに戻ってポポロ広場に出かけ直す。ロビーでバッタリ会ったホテルの兄ちゃんが、「ホテル内(屋上)の年越しパーティーに来い」と誘ってくれるが、「ポポロ広場に行く」といって断る。今年はここで年越しだ。ポポロ広場にはすでに大勢の人が出ている。パトカーや救急車が何台も出ていてスタンバイしている。すでに2時間ほど前から、みんなが花火をガンガン上げている。
 この広場の中心には、エジプトから運んだオベリスクが立っていて、その周囲を4つの噴水が囲んでいる。私はそのオベリスクの真下に立っているのだが、不思議なことにオベリスクに入る人たちと、広場を囲んで集まっている人たちとの間に妙な空間が空いている。これは何なのか?
 そうこうするうちに年越しの瞬間が近づいてくるにつれて、人々の緊張感が高まってくるのが感じられる。カウントダウンがあって新年が明けた瞬間に、本当にシャンパンが空から降ってきた、なんかもうみんな、メチャクチャはじけまくっている。
 こんなに楽しい年明けは初めてだ。イタリア人は、みんな「いかにハッピーに生きるか」しか考えずに生きているが、周りにそういう人がいるとこちらもハッピーになれることがよくわかった。新しい体験だ。

ポポロ広場

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ポポロ広場「写真を撮れ」とうるさい連中

 してみるとこれは、シャンパンを被ってもいいと思う人はオベリスク周辺にいて、シャンパンで服が濡れるのが嫌な人はオベリスクを遠巻きに囲んでいるということだったのだろう。しかしこんな面白い体験を避ける理由はまったくない。
 花火がバンバン鳴らされ、煙が薄く広場を覆う。飲み終わったシャンペンボトルを石畳にたたきつけて割る音が広場に響き渡る。ほとんど暴動である。これは本当に最高に面白い。実にハッピーな年明けだ。空のプラスチック製シャンパングラスを持って行ったので、知らない人がシャンパンを注いでくれる。「自分たちの写真を撮れ」というグループがある。逆にポーランド人女性が私の写真を撮ってくれる。

 新年が明けて15分ほどして飯坂さんがやってきた。ポポロ広場からスペイン広場まで歩いて、スペイン階段を登ってみる。階段の真ん中に置かれた大きなクリスマスツリーが印象的だ。このスペイン階段でも年明けのバカ騒ぎをやったらしく、階段には割れたシャンパンボトルの破片が散乱している。みんな興奮さめやらぬ表情で階段の周囲でたむろしている。

スペイン広場

スペイン広場

 ローマの年越しは実に面白い体験だった。コルソ通りを通ってホテルに帰って寝る。



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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。