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1月12日 ウィーン〜ヴェローナ


 ホテルで、食べなかった分の朝食代を強引に引かせて清算してから西駅に向かい、7時40分発のミュンヘン行きの列車に乗り込む。
 どうやらドイツやイタリアの鉄道はすべてインターネットで予約できるようになっていて、プリントアウトしたものを検札に来た車掌に見せれば、入鋏して戻してくれる。便利になったものである。しかも早い時期に、変更不可のチケットを取ればとても安くなる。飛行機と同じようなシステムだ。

IMG_5512.JPGチロルのガキ共。 アルプスの山に周りをとり囲まれたインスブルックで降りて、ミュンヘン発ベネチア行きのドイツ国鉄に乗り替える。駅から、オリンピックで使われたジャンプ台が望める。
 1等車のコンパートメントを独り占め。電源が来ていてパソコンが使える。ボーイがコーヒーと水を持ってきてくれる。すばらしく快適な旅で、ハイジやペーターがいそうなチロルの風景を見ながらアルプスを越える。

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 駅名の表示がイタリア語とドイツ語で2通り書かれている。イタリアに入るとすぐ、ブドウ畑が広がっている。
 4時、トレントを経てヴェローナに到着。駅前のホテルでチェックインする。

 7時、歩いて町の中央にあるローマの遺跡、アリーナに行ってみる。たいした距離ではないだろうと思ったのだが、寒いし、方角はわからないし、たくさん走っているバスを使わない手はないと思って、とりあえずタバッキでヴェローナチケットという、市内交通機関と観光地の入場料がセットになったお得なチケットを購入する。
 この街は中世、皇帝派を標榜していたようで、ギベリンのトレードマークともいえる狭間をもった城壁を冠したとても印象深い門をくぐってブラ広場に入る。
IMG_5585.JPG時計の上のが「ギベリン狭間」
 この広場の主役は、ローマのコロッセオ、ナポリの競技場に次いで3番目に大きい、非常によく保存された競技場の遺跡である。その周囲の建物も非常に美しく、形の良い広場になっている。町並もとても美しい。広場には自動車会社が提供してスケートリンクができていて、みんな楽しそうに滑っている。
IMG_5606.JPGイタリア人恐るべし。 ここでとても驚かされたのが、この競技場の中から巨大な星が外に航跡を描いて飛び出している姿を表現した鉄製のオブジェが作られていることである。思わず「なんだこれは!!」と言ってしまう。いつもイタリアに来て驚かされるのは、この国の人たちの優れた、何ものにもとらわれない美的感覚である。イタリアにやってきて早速その洗礼を受けることになった。


 競技場の外周をぐるっとまわって、予約していたトレマルケッティというレストランに行く。本当は2つ星のイル・デスコに行こうかと思っていたのだが、この日まで冬休みだった。
 まだ時間が早いので、私が最初の客だ。しばらくすると満席になった。
IMG_5631.JPGアイーダだの、椿姫だの、トロバトーレだの。 武田さんもよくヴェローナの音楽祭のレポートで書かれているが、この店はアリーナで行われている夏の野外オペラの様子を描いた飾り絵皿が名物で歌手編とヴェルディオペラ編があるようだ。皿を見ていると、「150ユーロで売っている」と説明してくれる。商売に余念がないものだ。日本人が金持ちだった時代には買っていく人も少なくなかったのだろう。


 ハウスワインのアマローネ・クラシコ Camporeale 05年を頼む。デカンタしてくれる。香りがすごい。前菜は種類が多く、これだけで満足してしまう。パスタはポルチーニが載ったタリアテッレと、馬肉をアマローネで8時間煮たというニョッキの2種類が載っている。なんだこの上に載っているの黒いのは・・・トリュフか。
IMG_5651.JPGひとりで大散財の図。 パンもうまい。時間が経つにつれて、アマローネの味も香りも変わってくる。大きなグラスを回すと、グリセリンが長い足を引く。
 メインは牛肉のワイン煮で、切り分けてとても柔らかくなっていることを示してくれる。つけ合わせのポテトも独特の仕上がりで、どうやったらこういうふうにできるのかなと思わせる。
 こういう料理のコースは、オペラ的なストーリーを感じさせてくれる。まさにワインと料理に酔い、幸せな時間を過ごさせてもらった。
 バスに乗って駅に戻る。

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