3月29日 ミュンヘン



ペーター教会の塔に登るペーター教会の塔に登る 9時30分ホテルを出て地下鉄でマリエント広場に。
 まずペーター教会の塔に登ってみる。高さ92メートル。294段の登山である。頭の上からは、市庁舎を真下に見下ろし、ミュンヘン市街が一望にできるだけでなく、BMWの本社なんかも遠望できる。

 10時過ぎに、オペラ座の隣にあるレジデンツに行ってみる。このあたりはすべて戦災で破壊されているのだが、元通りに直して、疎開させていた美術品を並べているのである。
 レジデンツ前の広場は、オペラ座がギリシャ風のファサードを持った新古典建築で、レジデンツがネオバロック建築、その向かい側がネオルネサンス建築で、オペラ座の真向かいがドイツの民家風建築という、まことに面白い広場である。石畳の広場の下は駐車場になっている。
レジデンツのアンティクヴァリウムレジデンツのアンティクヴァリウム さすがはハプスブルグと並ぶ名家であるヴィッテルスバッハ家、ハンパでない収集品である。アンティークの間は、コンサートや食事会から政治的な集まりまであらゆることに使われたそうだ。18世紀半ばに作られたロココ調の内装だが、側面に古代ローマ風の胸像をずらりと並べ、天井に彼らが支配していた都市の絵と名前を描かせてある。神聖ローマ帝国の直系であることを誇示しているのだろう。

 そこから階段を上るとナポレオン戦争を描いた巨大な油絵の数々と、陶器の収集品、王族の居室、オットー1世にまでさかのぼる膨大な数の一族の肖像画などを見ることができる。

ニュンフェンブルク城ニュンフェンブルク城 1時、電車でニュンフェンブルク城へ。実に美しいヴィッテルスバッハ家の離宮である。

 有名な美人画ギャラリーは1826年から1850年にかけてつくられたもので、一般にも公開されていたという。ルートヴィッヒ1世とこの中に描かれている踊り子との恋愛は、1848年のミュンヘンでの蜂起の原因になったという。南翼には、ルートヴィッヒ2世が生まれた部屋がその当時のまま保存されている。実に興味深い。

南翼にあるルードビッヒ2世が生まれた寝台南翼にあるルードビッヒ2世が生まれた寝台 宮殿の横にある馬車の博物館も覗いてみる。ルートヴィッヒ2世が雪の夜に、白馬をつけて雪の中を走らせた黄金の馬車が保存されている。ビスコンティの世界である。
 ロココ調の小さな宮殿アマリエンブルクはこの時期閉鎖中である。「だったら切符を売るなよ」と思う。雪が残る庭園内は小鳥がさえずり、落葉樹の林の間から差し込んでくる柔らかな逆光に包まれて、実に気持ちがよい。散歩を楽しむ。

 4時、トリムで中央駅に戻り、目抜き通りを歩いて幾つか買い物する。ビアジョッキとか、ワインオープナーとか、友人の子供への土産などである。迷っていると意外と早く時間が進んでしまう。

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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。