3月24日 ドレスデン





ツヴィンガー宮殿
ツヴィンガー宮殿ツヴィンガー宮殿 雨が降っている。ドイツ人がイタリアの青い空に惹かれる理由がよくわかるような気がする。
 トリムで、ツヴィンガー宮殿に向かう。ここはドイツロココの至宝である。規模は小さいが、壮麗な装飾がスケールを忘れさせる。中庭の眺めも素晴らしい。この美術館には開館当初ゲーテも訪れたことがあるらしい。ここにはいくつかの美術館が入っているが、お目当てはアルテマイスター絵画館だ。10時開店なので30分ほど待つ。隣で待っていたドレスデンの高校生たちに「一緒に写真に写ってくれ」と言われたので日独友好のために愛想よく写ってやる。

 館内をカメラで撮影する場合は、5ユーロほど余計に払ってピンで止める許可証をもらえばよいらしい。入り口から入るとラファエロの原画による大きなゴブラン織りがある。これはマントヴァのドゥカーレ宮にもあったものだ。
 それから18世紀中ごろのドレスデンの街の様子を描いた絵が何点かある。多くの絵で、フラウエン教会が美しいアクセントとなっている。
 実に細密なファン・ダイクを見る。コレッジョとパルミジャーノが並んでいる。ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」は、身体の輪郭をボカして、背景を暗く描くことで伸びやかな空間的印象を与えている。
アルテマイスター絵画館(コレッジョ)アルテマイスター絵画館(コレッジョ) ラファエロ画「システィーナのマドンナ」は、入手までにたいへんな努力を払って1512年にドレスデンの宮廷に届いた。その時ザクセン選帝侯は「偉大なラファエロのために道を開けろ」と言ったという。画面の下に描かれている2人の天使の表情が、実にルネサンスである。アンドレア・デル・サルトやヴェロネーゼを見てお腹いっぱいになる。ものすごく充実したイタリア絵画のコレクションだ。フェルメールの「手紙を読む少女」もある(この後すぐに日本に拉致されてドサ回りをっていた)。

 美術館の向かい側に入り口がある武器博物館をちらりと覗いてから、ツヴィンガー宮殿を出て隣のカトリック旧宮廷教会に入ってみる。内装は戦災で焼け落ちたのだろう、真っ白なままである。
 フラウエン教会の前でビールを飲みながら昼飯を食べる。

 次にアルベルティヌームに行ってみる。
 2階にあるはずのザクセン王国の財宝の展示(緑の丸天井)は閉鎖中とのことだ。しばらくするとレジデンツに引っ越して公開が始まったとのことなので、引っ越しの最中だったのだろう。残念! 3階には、ノイエマイスター絵画館があり、古くさい額縁に入ったルノワール、モネ、ゴッホ、ゴーギャンが並んでいる。

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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。