3月22日 ベルリン



ライヒスタークライヒスターク 8時15分ホテルを出て、まず旧帝国議会議事堂へ向かう。早めに行けば並ばずにすむと考えたからだ。街では、マリエント教会をはじめとして、2006年のワールドカップに向けて化粧直しをしているビルが多い。フリードリヒ・シュトラーセの駅から歩く。
 1933年のナチスによる放火で廃虚になった議事堂は、この前来た時は黒くすすけた姿が非常に印象的だった。それが1999年前に修復されて統一ドイツの国家議事堂として復活している。この議事堂の屋上に上ることができるのだ。議事堂の入り口はさすがにすごい警備である。厳重なボディーチェックを受ける。

 巨大なエレベーターに乗ってドームが載っている議事堂の屋上へ。新たに設けられたドームは、なかなか工夫を凝らした設計のガラスに覆われており、らせん階段でゆっくり登るようになっている。下に国会の議場を見下ろせるはずだが、閉会中なのか何も見えない。雨が降ってきた。まさにこの議事堂は歴史の現場である。それをこのようにリストアし、人々の集まる観光地とするところに、この国の国民が自らの歴史を真摯に見つめようとする姿勢が集約されている。見たくないものは見ないようにして、国会議事堂の塔屋の上の小部屋には誰も登ったことがないという、どこかの国とは全く違う姿勢である。

ライヒスターク ドームから雨にけぶる巨大都市を見渡す。東側にはやはり西ベルリンの方に正面を向けた高層ビルが建ち並び、統一後10年を経ても「東」の名残を見せている。

 議事堂から降りて、ブランデンブルク門を見て、地下鉄でポツダム広場へ向かう。東側の美術館関係は前回見ているので、今回はシカトしよう。雨の中を必死の思いで絵画館で辿り着くが、なんと月曜日は休館であった。南無三。
 ベルリン・フィルの前からバスでポツダム広場へとって返し、ソニーセンターを見る。建物はまぁまぁ面白い。映画博物館もあるが、ここもやはり月曜日で休館だ。バスで適当に降りてコミッシェオパーで今晩の「イエヌーファ」のチケットを買う。売り場の兄ちゃんは「いい席があるよ」という。そこから歩いて、建設中の「欧州でのユダヤ人虐殺記念碑」を見る。ポツダム広場とブランデンブルク門の間の、ベルリンの超一等地に、2751個のコンクリートを並べるという、ユダヤ人の力の大きさを誇示する記念碑である。

壁 その後バスに乗ってアレクサンダー広場へ。時刻表を買おうとしたのだが、どこにも置いてない。「遠距離列車が発着するツォー駅かオスト駅じゃないと売っていないんだ」ということに気づき、ツォー駅へ。窓口でドレスデン行きの列車の時刻を確認して、腹が減ったので駅の上のレストランでピルスナービールを飲み、軽く食べる。ツォー駅周辺はやはり西側という感じがする。ベルリンのバスの車体広告は大胆だ。バス全体を覆うように広告が描かれている。
 そこから観光バスに乗って、チェックポイント・チャーリー近くにベルリンの壁を見に行く。ベルリンの壁は、総延長150キロメートルに及び、ここを乗り越えようとして150人以上が撃たれたという。1989年11月に壁がうち壊された時の報道はまぶたの裏に焼きついている。

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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。