3月20日 クレモナ





パルマの洗礼堂パルマの洗礼堂 朝起きて、ホテルの回りを散歩する。パルマの町の見どころはほとんどこの周辺にある。
 ドゥオーモに入ってみる。正面のファサードはロマネスクだが、内部の装飾はバロックである。ドームの天井には、この町出身の画家コレッジョのキリスト昇天が描かれ、身廊の上部にはキリストの生涯が12枚の絵で描かれている。ドゥオーモの隣にある8角形のロマネスクの洗礼堂は、入り口がまだ閉まっている。

 ホテルのすぐ前にある有名なオペラ座、テアトロ・レージョの前には人だかりがしている。聞いてみると、中を見るために並んでいるようだ。オペラをやっていないオペラ座に入っても仕方がないと思い、並ばないことにする。町の辻つじには今年の音楽祭のポスターが貼ってあって、ブロムシュテットやメータが指揮をするようだ。ホテルで預けていた荷物をピックアップして、劇場の前のバス停からトロリーバスで駅へ向かう。
 ミラノ行きのインターシティーは平気で10分遅れている。中はかなり込んでいる。なんとか座席を確保する。私の隣の席では犬が丸まって寝ている。
 ピアチェンツァで降りる。すこし街を見てやろうと思うが、駅に珍しくあるコインロッカーはすべて使われていて荷物を預けることができない。仕方なくミラノまで行って、そこからペルガモを目指すことにする。かなり行き当たりばったりの旅である。
 がしかし、この選択は大失敗だった。私が乗った列車はミラノにはいかないということを、時刻表をめくっていて気がついた。途中の駅で降りて、パヴィアに向かう。11時15分、ペルガモはあきらめて、かなりわけのわからないところに来てしまったので、ここから今日泊まる予定にしているクレモナに素直にいこうと決断した。

 ところがこのローカル線は、この時期鉄道が走っておらず、途中で降ろされて代行運転のバスに乗せられる。相当にヲタクな旅になってしまった。これもまた楽し。
とんでもない田舎の田園風景が窓の外に広がる。バスの前の方では運転手とおばさんが楽しそうに話をしている。乗り物の中で携帯電話の電子音が鳴るのはどこでもおなじみの光景になった。ただしここでは、和音になっていないので、日本に比べるとかなりまぬけである。
 バスは線路伝いに走り、駅前で次々と人を降ろしていく。乗客は10人ほどしかないので、これで鉄道を走らせていたら大赤字だろう。道はすれ違いが困難なほどの田舎道である。見渡す限りの畑に、馬ごやしが植えられている。
コムーネ広場コムーネ広場 バスの終点のパヴィアの駅のBARで時間をつぶして12時55分CODGNO行きのたった1両しかないローカル鉄道に乗り換える。なんとこの1つの車両が真ん中から1等車と2等車に分かれているのである。13時38分にCODGNOの駅に着いたので列車から降りるが、これがそのままクレモナ行きになるらしい。14時24分発。

 15時ちょうどにクレモナにつく。バスに乗ってローマ広場まで行き、そこからすぐのホテルへ。チェックインの時に私のパスポートも確認しない。のんびりしたものである。
 荷物を降ろしてジェラートを食べつつ、有名なドゥオーモのファサードを眺める。特徴的なロンバルディア・ロマネスクの大窓がある。その隣にはイタリア一の高さを誇る111メートルの巨大鐘楼が辺りを圧して立っている。ドゥオーモとの釣り合いがぜんぜん取れていない。

コムーネ広場

b.pnga.png

これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。