3月18日 モデナ




 各駅停車の列車はのろのろ走って5時前にボローニャに。ここで17時50分のジェノバ行きに乗り替える。パルマのホテルに電話してみるが満室とのこと。18時20分にモデナにつく。列車からは西の空に見たこともないほど巨大な夕日が見えた。駅の案内板で見て、モデナの町じゅうのホテルに電話して、やっとホテルを見つけ、タクシーでホテルに向かう。名前だけは立派なRITZという宿である。「これはたまらない」と思って、明日のパルマのホテルは、ホテルから電話で予約する。

 ここは、パバロッティの出身地だ。歩いてリストランテを探すが、美食で有名な町なのになかなかない。やっとドゥオーモの前の広場に面したカフェ・コンチェルトというのに入って注文する。肉も飽きてきたので魚とトカイワインを頼む。ほどよく冷えていて旨い。アペタイザーは魚を何か葉っぱで包んだものが出てきた。上品な味に驚く。あとトルテローネを頼む。日本でいうと餃子のようなものだろう。ジャズの生演奏が流れて、かなりスカした店だ。トランペットが、かなり大きな空間に響きわたっている。
 ヴェニス出身といううるさいギャルソンが魚を取り分けてくれるが、この暗さでは骨なんか見えないに違いない。ただ、格好だけは良い。聞いてみるとこの建物は17世紀か18世紀に建てられたものなのだそうだ。チョコレートケーキがうまいというので頼んでみる。食べてみるとこれはうまい。自慢するだけのことはある。周りを崩すと、中から温かいチョコレートが出てくる。すかさずギャルソンが「うまいか」と聞きにくる。これは「やられた」という感じだ。実にうまかった。

 10時30分、この町も世界遺産である。ドゥオーモもライトアップされていて実に美しい。夜の街を見つついい気持ちになってホテルに戻ろうとすると、ホテルの場所がわからない。地図のコピーはもらってきたが、通りの名前が潰れていて読めないのだ。「外国で困ったときは、まずあわてない、落ち着くことだ」と思っているので、適当に方向を見定める。ブラスバンドの格好をした若者たちが歩いてくるので、「RITZはどこだ」と尋ねると、たまたまRITZに泊まっていた連中だった。「このすぐ裏だ」と教えてくれる。どうやら今日、連中はこの町のホールで演奏会をやったらしい。11時15分、ホテル着。

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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。