3月15日 フィレンツェ2





ジョットの鐘楼から見たドゥオーモジョットの鐘楼から見たドゥオーモ ストロッツイ宮に向かう。この建築はルネサンス邸宅建築の完成形である。建物の周りにベンチがあるのが面白い。
 「高い」と思いつつも10ユーロ払って、開催中の「ボッティチェッリ、フィリッピーノ・リッピ」の展覧会に入ってみる。これはすごい! ボッティチェッリの描いた5つの聖母子像をひとつの部屋で年代中に比較しながら見るチャンスというのが、今後あるだろうか。「聖アウグスチヌス」や「誹謗」の寓意画など、素晴らしいものを見ることができた。まさに圧倒される。サヴォナローラの火刑図もここにきていた。圧倒されて、ストロッツイ宮を出る。

 ジェラートを食べながらよろよろと歩いてシニョリーア広場へ。市役所の正面は、盛大に足場を組んで修理中である。ロージェの彫刻をいちいち観てからウフィッツィ美術館の下で、フィレンツェ人たちの像を見る。フィレンツェ・ルネサンスの主役たちが一遍に見れるので、これは便利だ。
ストロッツイ宮ストロッツイ宮 ポンテ・ヴェッキオを渡る。日本人ばかりである。買い物袋を下げているか、団体で固まっているか、どちらにしてもなかなかの日本人ラッシュである。アルノ河をわたって、サンタトリニタ橋から帰ってくる。そこから見るポンテ・ヴェッキオは実に趣がある。
 サンタトリニタ教会をみる。バロックのファサード、内部のいくつかの墓と、右側奥にある礼拝堂のフレスコ画、レリーフなどが見どころなのだが、この街は他のものがすごいのでたいしたものに見えない。

 ホテルに帰る途中で革のジャケットを買い替えようと思い、幾つかよさげな店に入ってみる。
 そのうちの1軒が、製造直売の店で値段も手ごろ、種類も豊富、店の兄ちゃんがなかなか商売上手でいろいろ試したあげく一着を買うことにした。ホテルに帰ってネットにつなぐ。スパンとウイルスばかりなのに辟易する。

 ホテルでリストランテを教えてもらい、予約なしで飛び込んでみる。さすがフィレンツェ、メニューの革の手触りがよい。なかなか良い雰囲気の店なのだが、ダメなところがあるもので、音楽の音量と選曲がいただけない。入り口もわかりにくくて観光客向けのつもりではないのかもしれない。
 結局、サラミの盛り合わせ、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ600グラム、キャンティ・レゼルバといういけない組み合わせを頼んでしまう。サラミというか生ハムだが、これがすばらしい。なかなか感動。Tボーンステーキは木のプレートに乗ってきた。油が落ちていて、焼き具合がまたいい。肉の厚みがあるので中の方はほどよい生焼けである。これがまたキャンティとよく合う。
 さして苦労せず、ステーキ全部をお腹に詰め込む。実に幸せである。

 この町でルネサンスが起こった。それだけで偉大な町だ。
 フィレンツェが成し遂げたのは、「中世のバカの壁」を崩壊させることだったのである。
 人類に文明をもたらしたのは、キリスト教という力に侵食されていた文明を取り戻したフィレンツェとローマであり、この2つの都は永遠であらねばならない・・・と、酔っ払いは思うのであった。

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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。