3月13日 ローマ3




 そのすぐ近くにある、サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会に行って、礼拝堂の中にある3枚のカラヴァッジョの祭壇画を見る。光の描き込み方が素晴らしい。だれかがコインを入れると1分間ほど照明がつくという仕組みである。照明がついていないと、絵はさっぱり見えない。なんだかなー。

 自転車でパンテオンに向かう。2世紀前半にできた、直径43,8メートルの球体がすっぽり収まるドームである。これはサンピエトロ寺院のドームよりも大きい。建築史上の奇跡である。コンクリートの強度と、ドームの骨組みが上に行くほど軽く薄くなっているという構造がこれを可能にしている。
 そこから、警戒が厳しいキージ宮に向かい、その横のコロンナ広場のマルクス・アウレリウスの記念柱を見ようと思ったのだが、やはりこの記念柱ばかりは、どのように見ればよいのかわからない。見上げていると首が疲れてどうしようもないし、そうかといって離れてみると何が彫ってあるのかさっぱりわからない。これで果たして古代ローマでは情報伝達の用をたしたのか、いつも不思議に思う。

スペイン階段スペイン階段 そこからオペラ座へ行って、明日のトスカのチケットを買う。2階席正面の非常によいチケットが手に入った。自転車でこの坂の多いローマを走るのは大変かなと思ったが、たいしてしんどくはなかった。国際免許証を持っていれば、バイクを借りることもできるのだが、イタリア人が運転する車の間を縫って走るのはお断りだ。
 また駅の近くに戻ってきて、サンタ・マリア・マジョーレ教会を再訪する。ローマの4大教会のひとつであり、4世紀ごろ建てられた初期キリスト教を建築の典型的バシリカなのだが、その後の時代に改築された時にいろいろなものをつけ加えられて各時代の様式を見ることができる建築になっている。三廊式の中央廊を仕切る柱の大理石の柱頭と、アプシス上部のモザイク が、創建当初からのものだ。左右につけ加えられた礼拝堂は、後期ルネサンスと、初期バロックのもので、微妙な違いが楽しめる。

 ジェラートを食べた後、まだ少し時間があるので、ネロが作った黄金宮殿ドムス・アウレアを見てやろうと思い、フォロ・ロマーノ方向に下っていく。入り口がよくわからないが苦労して探して行ってみると、「2時間後に来い」といわれる。最近ローマの遺跡や美術館は予約制になっている。インターネットで予約できるので、ボルゲーゼ美術館とウフィッツィ美術館だけは予約してきたが、他の所でも混んでる時間帯はフリで入るのはなかなか難しそうだ。
 仕方がないので、まだ行ったことはない皇帝たちのフォーラムを見てやろうと自転車でコロセウムにそって走る。皇帝たちのフォーラムの案内センターがあるので行ってみると、どうやら見学には随分時間がかかりそうなのであきらめる。次にローマを訪れたときは、ぜひ来よう。

 そこからフォーリ・インペリアーリ通りを渡って、フォロ・ロマーノへ。4度目の訪問である。古代ローマをしのびつつ逍遙し、カエサルの荼毘の後に詣でる。
 2時そろそろこの辺で時間切れなので、ホテルに戻って着替える。自転車を戻しに行って、共和国広場からスペイン広場まで地下鉄に乗り、スペイン階段にたむろっている世界中の若者たちを横目で見つつ、コルソ通りからアウグストゥス廟へ。4時、リペッタ通りのSさん宅へ。11時、ポポロ広場から地下鉄でテルミニへ。ホテルに帰る。

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これはあくまでも個人的な備忘のための旅行記であり、ここに書かれている情報を利用したためにどのような不都合があったとしても、当方は一切関知しませんので悪しからず。