HOME > 人間力とは、「大人になること」 > 人間力をめぐる 11

10.JPG

「人間力」をめぐる冒険

心から「お客さまのために」と思えるか







インタビュアー 飯坂彰啓
答える人    岡本呻也

飯坂 所属組織の中で重要視されていない人であれば、心を通わせても、組織の中での影響力がないので仕方がないのでは?
 組織のバックグラウンドがあってこそ初めて成り立つ仕事というのもあるわけですから。

岡本 でもね、ぼくはやっぱり組織の看板よりも、その人が信頼できる人かどうかを判断するし、その人が組織を辞めたとしても付き合い方は変わらないと思いますよ。ぼくだって飯坂さんだって会社を辞めても人付き合いは変わらないじゃないですか。むしろだんだん増えているくらいで。それはそれこそ、みなさんと心が通じ合ってるからですよ。
 それからですね、心が通じ合っている人たちの間では、親和という状態があります。「お互いが一緒にいることが快い」ということですね。これ、意外と大切なことかもしれません。
 そして、ここがポイントなんです。心が通じ合っている状態の中には、必ず相手への献身があるはずなんです。

飯坂 それはやっぱり、相手によかれと思って仕事をしないと、相手だってこちらの話を聞いてくれるはずがないじゃないですか。

岡本 そのように、心が通じ合っているのであれば、素直に相手の利益を図ってあげようと思えるはずです。

飯坂 それは当たり前の話ですよ!

岡本 そう思うでしょ。
 ところが、「お客さんの気持ちなんか忙しくて考えていられませんよ」と真顔で話す営業マンはいますし、それはひょっとすると少数派ではないかもしれません。しかも当然ながらその人たちは、素直に相手の利益を図ろうとは考えていないと思うんですね。

飯坂 お客さんの気持ちを考えることができない人ってのは、一体何がそんなに忙しいんでしょうね。

岡本 わかりません。だけど「ノルマのためには目の前にある仕事をとにかく片付けなければならない」という考え方に陥ってしまっているみたいなんです。

飯坂 だけどね、営業マンは、お客さんが望むことを考えるために仕事をしているわけなんだから。
 もちろん100%望みをかなえるのはムリだから、限定条件は付くわけだけど。

岡本 そこのところをどう折り合いをつけるかが、営業マンの仕事のはずですよね。
 ということは、どういうことかと言うと、お客さんとの心の通い合いを諦めてしまっている人の仕事というのは、そのレベルまで行かずに終わってしまっているということなわけですよ。
 でももしね、お客さんと心が通じていれば、お客様に「コイツのためであれば」と思ってもらえるはずなんです。

飯坂 この営業マンのためであれば、自分の不利益を被ってもいいとまで思えるということなの?

岡本 そうです。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

「人間力」エピソード101本

人間力とは、「大人になること」と見つけたり