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「人間力」をめぐる冒険

「人間力」講演を依頼する前に考えるべきこと







インタビュアー 飯坂彰啓
答える人    岡本呻也

人間力の定義 
「人間力」とは、仕事ができる人や、健全な日常生活をおくっている人が持っている、すぐれた社会的能力のこと
=相手の心にはたらきかけて、人を動かす力

岡本 ありがたいことに、最近いろいろな企業から「人間力」についての講演のご依頼をいただくので出掛けて行くのですが、とってもウケがよくて話していても楽しいです。たとえばディーラーの支店長会議とか、警備会社の中堅幹部向けとか、情報機器メーカーの社長さん以下の経営幹部向けとか。おもしろいことに、ご連絡いただくのはトップシェアの企業の方が多いです。あと青年会議所(JC)などの団体からのご依頼もあります。長野市でやった公開講演会には270人にお越しいただきましたよ。
 100分程度のお話が多いのですが、もっと時間をかけてケースをお話しした方がみなさんの腑に落ちるようなので、「スーパー講演会」ということで3時間くらいとってもらって、途中で休憩を挟みながら長めに話したりすると、さらに聴衆の反応がいいですね。研修に限りなく近い講演です。パワーポイントを100枚くらい使ってみっちりやりますから、かなり「濃い」ですよ。
 最近では社長さんがご自身でインターネットで人間力★ラボのサイトを見つけられて、「こいつに頼もう」と講演を依頼するように総務セクションに指示したりするケースもあるみたいですよ。

飯坂 政府が、人間力をキーワードにした運動をしたりしてるからですかね。

岡本 うーん、よくわかりませんが、それもあるんでしょう。「人間力」という言葉がかなり認知されてきているということですよ。とにかく人間力に興味を持っている人はますます増えている様子です。
 そしてまた、人間力をテーマにした講演や研修をやってる人も、私の他にもいるみたいなんですが、いろんなパターンがあるようですね。ユニークところでは、落語家を呼んできて人間力について語ってもらうなんていうことをやっている教育機関もあるようです。

飯坂 古典落語の中には人間力が暗黙知として入っているのかな?

岡本 かもしれません。わたしは分析していないのでわかりませんが。
 もちろん、人間力についてはいろんな解釈があって当然だとぼくは思っています。だけど、皆さん人間力についての講演を頼まれるのであれば、ひとつだけ考えたほうがいいとお勧めしたいのは、講師の人に「人間力って何ですか?」と聞いてみて、ちゃんと答えることができるかどうかまず確認されたほうがいいのではないのかということですよ。
 だって、答えられないものを伝えようがないですから。

飯坂 人間力には、今のところ決まった定義がないわけだけど、講演依頼をする企業の人が持っているイメージと、講演する人が話せる中身が一致しているかどうかを確認するというのは、まさに人間力の初歩だよね(笑)。

岡本 鋭いですね。ですからしゃべる側も聞く側も、何が人間力なのかさっぱりわからないままに、「群盲象をなでる」ではなくて、「群盲、人間力をなで」ている現状があるわけです。

飯坂 買い物だって、注文をする側が賢くなかったら、まともな商品は買えませんよ。

岡本 まともな企業は、地方の企業でも、ちゃんと自分たちの狙いに合っている話かどうかメールで問い合わせて来て判断されていますよ。これはぼくとしてもウェルカムですよね。
 むしろぼくは、「人間力」について強い思い入れや先入観を持っている人が出ているシンポジウムなんかには出ていかないように気をつけてるんです。そういう人に「人間力ってなんですか?」と訊ねても、「人間の持っている綜合的な力だ」とさも当然そうに言われて、ぜんぜん話が噛み合わないですから。どうして自分がちゃんと把握していないことについて、自信を持って語ることができるのか不思議としか言いようがありませんが。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

「人間力」エピソード101本

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