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「人間力」とは、大人になることと見つけたり

「人間力」とはフォースである







インタビュアー 飯坂彰啓
答える人    岡本呻也

人間力の定義 
「人間力」とは、仕事ができる人や、健全な日常生活をおくっている人が持っている、すぐれた社会的能力のこと
=相手の心にはたらきかけて、人を動かす力

岡本 あとおもしろいのは、「人間力」というのはですね、「スター・ウォーズ」に出てくるフォースに非常に近いんですよ。あのフォースの概念というのはとてもよくできていて、ほとんど「人間力」のベストのレベルを表しているという感じがしますよ。

飯坂  そうなんですか?

岡本 彼らは禅とか武道とか、東洋の精神世界をよく勉強して作っていると思いますよね。「マトリックス」もおんなじですよ。あれも心の中の世界でしょう。
 フォースに話を戻すと、フォースというのは超能力じゃないですか。だけど「人間力」を突きつめていくと超能力の世界に近づいていくんです。

飯坂  はははは、そうかもしれない。「人間力」を持っていない人から見たら、ほとんど超能力だよなぁ。

岡本 ぼくは「人間力」をそんなに持っているわけではないわけですが、では私よりさらに次元の高い「人間力」ということになると、これはさらに先があるわけです。
 究極の「人間力」というのは何なのかと、さっき「欲を抑える」という話がありましたね、「欲を抑える」ということをどんどん進めていくと、「心を無にする」ということになるわけです。いちばん強い「人間力」の状態は、心を無にした状態なんだと思うんです。
 なぜ心を無にすると強いかというと、相手がこちらに向けて働きかけてきたパワーを、自分の中を通してそのまま相手に返してやることができるからなんですね。だから自分の中でひっかかりとか、自己中心的なものがなくなるんですね。我執がまったくなくて、相手がやってきたことをそのまま相手に返してしまえば、どんなに強い敵が攻めてきても勝てるわけですよ。
 武道ってこれだと思うんです。仏教もそういう感じですよね。般若心経には空の世界が描かれているんですが、空とはいっても何もない世界ではない。

飯坂  なるほど。

岡本 いちばん最初の「スター・ウォーズ エピソード4」の中で、ルーク・スカイウォーカーがオビ=ワン・ケノービに教わって目隠しをしたままライトサーベルの練習をするじゃないですか。
 あの時に、「頭で考えるんじゃない、心で感じるんだ」と教わるわけですが(Don't think,Feel.というのは、「燃えよドラゴン」の冒頭に出てくるセリフです)、これはもうすでに自分がコントロールするのではない世界の中に自分が入っている。自我を無にして、心の声を聞くことによって、自分が直接知覚していない世界を知ることができるということを示している。
 自分はより大きな存在の一部分である。その存在は全体を覆っていて、すなわち無であるというところにつながっているような感じがするんですね。だからあのトレーニングのシーンには説明を必要としない説得力がある。
 それは「心の力」なんですね。心にはそういう力があるんです。心の奥はどこまでも深くて果てしない、ひょっとしたら宇宙と同じくらい果てしないかもしれないんです。まあ、こんなつかみどころのない話は、プラクティカルな「人間力」講座では、あまりしないつもりなんですがね。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

「人間力」エピソード101本

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