HOME > 人間力とは、「大人になること」 > 人間力とは 04

04.JPG

「人間力」とは、大人になることと見つけたり

「人間力」講座でやるのはマインドセット







インタビュアー 飯坂彰啓
答える人    岡本呻也

人間力の定義 
「人間力」とは、仕事ができる人や、健全な日常生活をおくっている人が持っている、すぐれた社会的能力のこと
=相手の心にはたらきかけて、人を動かす力

飯坂  定義としてはそれでいいんですよ。だけど、それを「もっと仕事ができるようになりたい」と思っている人たちにどのように説明するのか。

岡本 まず最初にね、「自分は仕事ができるようになりたくない」という人、「会社にずっとへばりついて一生そこで安楽をしたい」と思ってる人は、その時点でダメなんですけどね。
 そのような人に動機を与えるのは、むつかしいです。人事部の人から、そういう要望も出たんですけれど、仕事に対するいちばん最初の動機に欠けている人は、その先のことが理解できないので私の作ったプログラムではいまのところ対象外ということになってしまいますね。ただし、理屈としてはそうしたやる気のない人も拾えるはずなので、特別にプログラムを作ることは可能だとは思いますが、まだ準備はしてません。 すごくざっくりした話をしますとね、ぼくが「人間力」講座でやるのはビジネスマンのマインドセットなんですよ。まず「人間力」について言葉で説明して、頭で理解してもらいます。だけどそれじゃあ身についていないので、演習で意識づけます。そのプロセスを反復して、受講者自身の頭の中で人間力とはなにかという全体像について「統合」してもらうんです。それが「気づき」の瞬間です。これやるとマインドセットができますから、もう忘れないし、自分で反復する習慣がつくはずなんです。
 「気づき」はどうして起こるかというと、その原動力は「よい仕事をしたい」という動機なんですよ。答えはすでに予めみんなの頭の中にあるんです。動機があれば、正しい方向、ありうべき方向に人の意識は動きます。そして正解に突き当たるんです。そうするとマインドセットができる。「仕事なんかどうでもいいや」と思っている人に対しては、動機づけをするところから始めないといけないから、別プログラムが必要になってくるというわけなんです。

飯坂  例えばね、大学生の頃から多くの人がこの「人間力」講座で教えているようなマインドセットを持っていれば、社会人になってからももっといろんなことが早くうまくいくようになるはずなんですよ。
 例えばゼミの教授と学生の間の関係を良くするためにだってこれは十分役に立つことだと思うんだけど。研究室にはおのおの目的があるわけですけど、研究室では人手もお金も常に足りないわけですよ。そういう中で学生はお客さんのような存在で、研究室からしてみれば学生というのは眼中にないわけです。
 だけど、こういったスキルで教授とか院生たちと接していければ、今のところあまり役には立たないと言われている大学の教育を、もっと役に立つものにすることができるようなはずなんだよ。

岡本 大学生の年頃でも、高い「人間力」を持っている人もいないわけではないんですよ。

飯坂  そういう人はおそらく、小中高校の段階で教師に対する迎合を重ねていくことで『人間力」』を身につけてきたんだと思うんです。それって健全なことじゃないと思うんですね。それは権力者の意を汲んで大衆を支配する植民地官僚のような精神ともいえます。
 高校レベルでもやった方がいいと思うのは、教師のことを慮って「人間力」を身につけるのは筋違いだよということを教えてやるべきだと思うからなんです。アジア的支配従属関係から『人間力』を習得すると正反対の方向に行ってしまう。
 そうじゃなくて「あなたが社会に出たときに対等な関係を構築していろいろなディールをやっていくときには、こういうことがポイントになる。恋愛も含めてそうなんだ」ということを、若いうちに身につけさせるのは、恐らく意味があるのではないかと思うんですよ。

岡本 それはまことにおっしゃるとおりなんですけど、このコンセプトはその年代の人たちにはやっぱりちょっと難しいんですよ。発達過程の段階として。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

「人間力」エピソード101本

人間力とは、「大人になること」と見つけたり