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「化石体質のおじさんたちの呼称」についてですが、ほんとうにおもしろい愛称をご投稿いただいています。傑作をいくつかご紹介します。

●オジファー 「Ossified(硬直した、保守化した)という単語から。化石化するという単語はFossilizedですが、Ossifiedはもっと実状を表した単語だと思います。発音は濁らないのですが、ossifiedとおじさんを合成し、親しみやすさもプラスしてみました」(「30代女性 教育・研究、研究」さんの作品)

●風林死火山 「いやみを言うこと風のごとく、汚点が見つからないようにするため静かなること林のごとく、美点を自分のものにするのは火のごとく、新しい提案に対して動かざること山の如し」 (「40代男性 製造、技術」さんの作品)

●まどうず 「Windowsと、窓際と、惑う頭、をかけあわせたもの」(「30代女性 ソフトウェア、開発」さんの作品)

●イジネスマン 「過去のしがらみを抜け出せず、従来のやり方を“イジ”らしく頑なに守っている。相手が正しいと薄々感じていても、変革する勇気も無く、イジ(意地)を張って変わろうとしない」(「30代インターネット、商品企画」さんの作品)

●映画『マトリックス』を理解できない人たち (「30代性別無記入 印刷、SE」さんの作品)

 そのほか、もっと直接的におじさんの愚直さをこき下ろすものが多かったのですが、たたりが怖いので紹介は見合わさせていただきます。

 わたしは特にこの「映画『マトリックス』を理解できない人たち」はうまいなと思っています。まったくそうだと思うんです。自分と他者をしっかり分けて考えることのできない、共同体型思考のおじさんたちには、『マトリックス』という映画は理解できません。しかしそれでは、お客さんのこともさっぱり理解できないはずです。そんなことでどうやってビジネスに勝てるのでしょうか……。

○日本企業はどこも同じなんでしょうか? 私も以前、社長の息子さんが入社してきた時に言われた言葉があります。「お客さん以上の扱いをしろ」。顧客第一主義とうたってるけど、社長一族第一主義なんだ。(40代男性 製造業、情報システム部)

 つらいですねえ。化石おじさんたちはいったいどっちを向いて仕事をしているのか。今回は「顧客志向性」について考えてみたいと思います。

■登場人物
○佐々木マネージャー
35歳。脂の乗りきったバリバリ中堅社員。経営幹部の無能に悩まされている。
○マリちゃん
若手女子社員24歳。帰国子女。元気で過激なやる気ウーマン。
○亀田部長
登場しないけどさんざん陰口をたたかれる損な役回り。

「力関係」ではなく「商品の競争力」で勝負せよ

 この前、亀田部長にくっついて取引先におじゃましたんですよ。
 そのときに先方が「今、悩んでるんだけど、こんなタイプの部品ができないかなぁ」って持ちかけてきたんです。部長はどう答えるかなと思って見ていたら、なんとにこにこしながら、「ああ、ウチでは、その分野はやっていません」と、あっさり断ってるんですよ!

 目の前にお客さんのニーズがあるのに、どーして断っちゃうんでしょうか。理解できないなー。

 ありがちだなー。タコツボの中にいると、お客さんのことを考える必要はなくなるんだよ。

 「ウチではその仕事はやっていません」という言い方は、お客さんと自分の会社を量りにかけて、自分の会社の都合を優先している、まさにジコチューなレトリックだよね。

 ほんとにジコチューですよ。会社の中や自分の上司ばかりを見て仕事しているのを白状してるようなもんですね。

 自分がコントロールできてないんだよ。他人に対しては、媚びるか、威張るかしかできない人たちだから。

 共同体社会に住んでいる人たちは、「相手との上下関係を確立して、それを維持することが自分の仕事だ」と考えているんだ。だからニーズよりも、取引先との上下関係や、義理やメンツがなにより大切だと思っているわけ。

 それって、ビジネス関係ではなくて、ただの「力関係」ですよね。

 「力関係」さえ作っておけば、いい加減な商品でも売れるからね。反対に自分たちも、「どんなつまらない商品でも相手が力のある取り引き先であれば買わなければならない」と考えている。それがタコツボ社会の掟なのだ。

 それじゃ、「どうすれば一番もうかるか」は後回しになっちゃって、「今の環境をこのまま保つことだけが重要だ」ということになっちゃうじゃないですか。商品の競争力でなく、「力関係」でもうけようなんて不純ですよ。信じられない。

 だいたい本来であれば、お客さんが「こういうものがほしいんですけれど」と言って来てくれるのを待つのではなくて、こちらからニーズのありかを見つけにいかなきゃいけないはずじゃないですか。その貴重なニーズ情報をわざわざ言ってくれたお客さんを逃がしてしまうなんて、考えられないことです。

 そうだね。「どこにニーズがあり、マーケットがあるのかな」と鵜の目鷹の目で探し始めれば、自然にタコツボから出てオープンマーケットの世界に入っていくはずなんだけどね。タコツボビジネスはもう飽和状態で、今はそっちのほうがメーンストリームなんだから。

 お客さんが望んでいるものを知るためにも、コミュニケーション能力が必要ですよね。

 卑しくもプロであるならば、お客さんの心の中を読み取ることができるはずなんだよ。

 他人の心の中を読むなんてことができるんですか。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

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人間力とは、「大人になること」と見つけたり