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 あれっ、わたし思ったんですけれど、本当はカイシャの中も、みんなが組織に依存するのではなくて、独立した個人が、お互いが得意なものを出し合って、新しいビジネスを作り上げていくというネットワークになっていなければおかしいんじゃないでしょうか?

 そうであれば、各々の社員の得意不得意を明らかにして、「これついてはこの人が得意だから今回の仕事を頼もう」とか、「このチームを作るためには彼の能力が必要だ」とか、そうやって個人が自分の得意な能力を求められ、また活かすことができるようになるんじゃないのかしら。

 そうなれば、みんな自分の能力を伸び伸びと生かせるし、得意な能力をもっと磨こうとするし、それによって成果も上がりますよね。カイシャ組織も悪平等体質から脱出できるに違いないですし、「人と比べて変わっているのはいいことなんだ。人と同じであることが幸せじゃないんだ」とみんな考えられるようになると思うんですけど。

 個人の視点で見ると、“取引相手”がカイシャ一つしかないというのもおかしなことかもしれないですよね。報酬をもらう相手が複数になったら、カイシャに対する考え方って、がらりと変わるんじゃないかしら。

 それはいいところに気がついたね。つまるところ共同体意識が強すぎて、みんなの意識の中で「カイシャのウチと外」をはっきり区別していることがおかしいのかもしれない。まさにムラ意識だよね。

 社員が共有するのは、「組織全体の利益を最大化する」という目標だけで十分であって、それ以外の変な仲間意識や人との癒着は、きれいさっぱり忘れてしまったほうがいいよね。

 だけどそういうさらっとした利益志向のネットワークと、亀田部長の親しんでいる納豆のようにねばついた癒着関係との間には、ずいぶん距離の開きがありそうですね。

 リラックスして、相手の意見を取り入れて、相手のニーズを満たし、利益も分け合う関係を作っていく。そうしなきゃ他者との有益なパートナーシップを築くことはできないだろうなぁ。

 それができないと、ビジネスチャンスが失われてしまいますよね。

 でも、そうすれば自分たちの力だけではできなかった商品ができるんだから、組む相手さえまちがえなければペイするはずなんだよ。「人を生かす」、つまりお互いがお互いを生かしあう関係こそが、パートナーシップと言えるものだ。

 そうじゃなかったら、「支配=従属」関係ですもんね。

 これまでのビジネスマンは、「組織にぶら下がっていれば生きていける」と思っていたけれど、タコツボから出て行かないと今後のビジネスマンは負けちゃうんだから、コミュニケーション能力とネットワーク能力を磨かなければならない。企業にとっても、これらの能力を持つ社員を増やすことはサバイバルのための必須条件とも言えるだろうね。

 パソコンと一緒だよ。どんなに優秀な資質を持っている人でも、スタンド・アローンではまったく意味がないんだ。能動的に他人に接触していい関係を作り、お互いにとって有意義な情報交換を行うコミュニケーション能力。ネットワークやコミュニティにぶら下がるだけのアホが混じるのを排除しながら、よりよいネットワークを組織していくネットワーク能力を持たなければ。

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 その第一歩は個人個人の、電子メールや掲示板でのコミュニケーションのリテラシーを増強することじゃないかと思うんです。社外の人との対等な付き合い方の練習になるし、それを社内に応用していけば、上下関係に縛られない社内風土がつちかわれるんじゃないですか?

 あっそうそう、大切なことを言い忘れてたけど、うちのメールシステムは、部長は部下のメールの中身を全部チェックできるようになってるからね。亀田部長は、君のメールは全部見てると思うよ。「最近やっとメールシステムの使い方が分かったよ。マリちゃんのメール見てるとおもしろいね」って、この前言ってたからなぁ。彼のメーラーをいじっているときに気がつかなかったかい?

 キャー、やめてぇー! なんてカイシャなのー!!

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

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