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日本全体を覆うガチガチのピラミッド秩序

 会社の外に対しては、どんな感じですかね。すごく閉鎖的で一方的だなって感じがするんですが。

 古くさいピラミッド組織の中で生きているおじさんたちの、外部との関係の作り方は、基本的にはピラミッドの中の「支配=従属関係」を延長したものなんだけど、「ウチと外」の区別を嫌というほどはっきりさせているところに特徴があると思う。

 つまり、「ウチの人間は大切にする」という仲間主義。「自分の仲間は大切にするし信用するけれど、それ以外の他人はどうでもいいと」いう狭い宇宙観だね。

 「社外の人も自分にメリットをもたらしてくれる大切な存在なんだ」というオープンな考え方を持たないと、新しい商売のチャンスをつかめないから、スピードが勝負の現代では負けが目に見えてると思うんだけど。

 これではオープンソース的な業務提携なんかできないよ。そもそもそういう発想は、日本企業にはなかったものだからなあ。

 だけど、そんなことじゃほかの会社はリスクが怖くて逃げてしまうから、取引関係ができないじゃないですか。

 大丈夫なんだよ。他社と組むときには、必ず「支配=従属」関係をつくって、まずなにより「自分が上なのか、相手の方が上なのか」をはっきりさせるからね。相手が上だとすると徹底して従うし、「相手が下だ」と思ったら絶対服従を求めるわけ。

 そういえば、「先輩」という言葉には、単に「以前から組織にいる人」という意味以上に、「後輩は先輩の言うことなら、どんなことにも従わなければならない」という意味が含まれているみたいですね。でもそんなの、全然おかしいと思います。年上の人だってまちがっていることはあるわけですから。

 だけど日本の組織ではそういう理屈になっている。

 だから、自分より強い者の言うことは受け入れるしかないし、弱い立場の者の言うことは全然聞く必要がないという原則がある。つけもの石的な上司の言うことは、ひっくり返すことができない、「長いものには巻かれろ、泣く子と地頭には勝てない」という伝統的な考え方だね。

 やっぱりそんなことでは、新しく会った人とパートナーシップを組めないですよ。

 ぼくらは「そんなバカな」と思っているけど、逆に古い組織では「それがあたりまえだ」と思っている人のほうが多いんだよ。

 これまでのビジネスマンは、外部と接触する必要がほとんどなかったからね。系列関係をつくって、その中ですべてが自己完結するように取り引きを発達させてきたわけだから。流動性のないピラミッド組織の中にいたので、日本の企業組織で働くおじさんたちは内向していてもよかったんだ。

 わたしたちのカイシャが、そういう「上の者には盲目的に服従する」というルールで作られたピラミッドでできているだけじゃなくて、系列グループ全体としてもっと大きなピラミッドを作っていて、わたしたちはそこに組み込まれているということですか。

 それどころか、日本全体が巨大な、動かしがたいピラミッドを形成してたんだよ。

 ほんとうですか、ぜんぜんイメージできないんですけど。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

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