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『慮る力』講演会

再就職カウンセリングのテクニック


 カウンセリングは1時間あるわけですけれど50分でやるんです。残り10分はメモをとる時間なんです。どういうことかというと話を聞きながら、「ああそうですか」というふうにメモをとっていると、もうその姿を見ただけでクライアントは、「この人は一体何を書いているんだろう」というふうに疑いを持つんです。それくらい追い詰められている人たちなんです。ですからメモを取っちゃいけないんですよ、覚えておくんです、一生懸命。で、カウンセリングが終わった後できちんとメモに残しておくと。
 どうしても話している最中にメモを取らなきゃいけないときがあったら、大きいメモパットを出して、なるべく大きな字で書いて、相手から何が書いているのかが見えるように、オープンにするというくらいの気遣いをしなければ、相手の信頼が勝ち取れないという、そういう非常にデリケートな接触をするということなんです。




 そのカウンセリングの中で、非常にささいな言葉から、本人が次に何をやりたいと望んでいるのかを真面目に聞いてあげますよ、私はあなたの言うことを何でも聞きますよと、いう姿勢を示してあげないといけないんです。そうすると安心感を持って「僕はリストラされたけど、次はこういうことをしたいんだ」というふうなことを話してくれるわけです。
 そういうときにはやらなければいけないことは何かというと、相手になりきるくらいに真剣に話を聞いてあげなきゃ相手は信頼してくれませんよね。

 まず相手に信頼を勝ち取って、相手がこれから再就職したいのか、あるいはちょっとのんびりしようと思っているのか、何か店でも開きたいと思っているのかを聞きとしまするその後するべきことは何かということなんですが、「再就職をしたい」という話になったとすると、本人が何が得意なのか、本人が1番持っている能力は何なのかを聞き出してあげるということがその次の仕事になる。これが1番大切な仕事だと思うんです。再就職するためには履歴書と職務経歴書を書かなければなりません。
 職務経歴書は、自分がこれまでやってきた仕事は何なのかということを、もっと具体的に書くものです。ところが20年間会社にいて、自分が何やっていたかを思い出すのは、日記でもつけてないとなかなか難しい。でも忙しいビジネスマンが日記なんかなかなかつけていないですね。どうするかというと、「とにかく自分が記憶がある職歴をあらかじめ書いてきてください」と。


 職歴を見ると羅列してあるだけで、何の感動もここからは見えてこないわけですけれど、カウンセラーはこの職歴の中で「あなたが本当に楽しく仕事をしていた瞬間というのはいつですか」とか、「あなたが1番腹を立てながら仕事をしていたのはいつですか」と聞いていくんです。仕事の中身を細かく聞いていきますと、だんだん自分自身の昔のことを思い出してくるわけです。

人間力とは、「大人になること」と見つけたり

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