仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

「正義の人」 シナリオ版「仙波敏郎物語」 


 

●対決





□警察署会計課

  立っている仙波の前にニセ領収書が置いてある。
  仙波の前に会計課長が座っている。仙波は激怒する。

仙波「まだ僕に、これを書かせようとするんか。これを書かんけん、昇任もせずに10もの交番と駐在をたらい回しされとる俺に! なにを考えとんじゃ、白石のバカが……」

  激怒した仙波は、机の上のニセ領収書をつかみ、署長室に向かう。



□署長室

  署長室では数人の幹部が打ち合わせをしている。
  署長の席には、同期の白石が座っている。
  仙波は署長の机に両手をついて談判する。

仙波「白石、お前はまだ僕にニセ領収書を書かせようとするんか」

幹部「仙波さん、いくら同期でも上司に呼び捨てはないんじゃないですか」

仙波「こんな不正をしとる奴を、上司と認められるか。お前ら全員、腐りきっとる。お前らが、警察をダメにしとるんじゃろが。
 この署では、こうやって全員にニセ領収書を書かせて年に1500万の裏金を作っとる。税金の横領ぞ。
 みんなあ知っとるんぞ。お前らがそれを懐に入れとることをのう。来年の3月、お前が転勤する日には、会計課は誰も残業しとらせん。お前が一人が金庫のカギをあけて、1000万の札束を風呂敷に包んで、ハイさようならよ。
 どういう気持ちで税金を懐にできるんぞ。
 おまえそれで満足なんか? 市民の期待を裏切って平気なんか。どの面下げて納税者にあいさつできるんぞ。それがお前が警察学校で誓った正義なんか? ええ、白石。なんか言うてみい!」

白石「……のう仙波、ここが正義よ。お前が何を言うてものう、市民は、何かあったら警察に駆け込んでくるしかなかろうが。運営費は、警察組織を維持するのに絶対要るんや。やけんみんな黙ってつくりよるんやろが。それがわからんのか」

仙波「白石、お前それでも警察官なんか!」

白石「大人にならんかい、仙波あ」

仙波「お前……」

  憤った仙波が白石に殴りかかろうとする。
  幹部たちが仙波を取り抑える。

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この物語は事実に基づいていますが、一部の登場人物、警察幹部間のやりとりなどは創作しています。またいくつかのエピソードは場所を変えたり、実際より省略、時間を前後させて描いています。