仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

「正義の人」 シナリオ版「仙波敏郎物語」 

●正義を守る仕事




□警察署内

  仙波・菅・白石・土井たちが巡査部長への昇任を受けている。
  試験が終わる。

仙波「お前ら、どうやった。できたか? 結構いけたと思うんやけど、ヤマが外れたところがあるけんなぁ」

菅(浮かぬ顔で)「どうって、お前、まともに受けたんか?」

仙波「まともにって、何を?」

菅「試験に決まっとろうが」

仙波「そりゃ、まともに受けたわいや。お前は違うんか。なん寝ぼけとんぞ」

土井「あのなぁ仙波、わしらは試験問題は全部わかっとるんよ」

仙波「何考えとんぞお前、問題が先にわかるわけなかろが、試験なんやけん」

土井(呆れた顔で)「昇任試験の問題はのう、総務課長に頼んだら売ってくれるよ。知らんかったんか」

仙波「そんなことあるわけなかろが。試験なんやけん。ほったらなにか、お前は試験問題を知っとったんか。

菅「ほうよ。落ちるん嫌じゃけんの」

仙波「なんじゃいそれ。ほったら昇任試験の問題って、なんなんぞ」

土井「わかるものはしょうがなかろが」

仙波「白石、お前も試験問題を買ったのか?

  白石は黙って2人から目線をそらす。
  釈然としない表情の仙波。



□松山郊外の牧場 仙波の回想終わり

八重子「教えてほしいんやけど、なんでみんな、そんなに拳銃に思い入れがあるん?」

仙波「民間人は拳銃を持てんけんね。
 それに、実際に拳銃を持ったとき、撃ったときのあのなんとも言えん重み、正しく使こたらすべてを解決できるいう力を感じさせる強さ。僕はそこに正義の象徴を感じるんよ。拳銃は、警察が守るべき正義の象徴いうことよ。
 そういうわけで、母親の背中を見て育った僕は、正義を守る仕事である警察に入って、正義を守るためにはたらくことになったわけや。まあ、ちょっと警察に入る前に思とったんと違うところもあるけれど……」

八重子「うん、私も敏郎さんと同じで、お父さんと早く死に分かれたけん、にぎやかな家庭が欲しいんよ。
 ねえ、敏郎さんはどういう家庭がええん?」

仙波「そうやなあ、僕はマリンスポーツが好きやけん、子供を海に連れて行きたいよ。ダイビングとかね」

八重子「私は動物が大好きなんよ、動物いっぱいの家庭がええなあ」

仙波「えっ、僕は動物の世話は苦手やなぁ」

八重子「かまわんよ、動物好きは子供の世話も、動物の世話も好きやけん。任せといて」

見つめ合い、キスする2人。

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この物語は事実に基づいていますが、一部の登場人物、警察幹部間のやりとりなどは創作しています。またいくつかのエピソードは場所を変えたり、実際より省略、時間を前後させて描いています。