仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

「正義の人」 シナリオ版「仙波敏郎物語」 


 

●愛媛県警察学校





□愛媛県警察学校

  警察学校の武道場に60人の新入生たちが集まっている。
  床にはたくさんの制服や帽子が散らばっている。

教官「ここに制服と帽子が置いてある。自分に合う制服を探して着替えてから、講堂に集合せい。走れ!」

  生徒たちは奪い合いながら自分にあう制服と帽子を身につけていく。
 仙波がかぶっていた帽子を横から誰かがとったので、仙波はその帽子を奪い返す。



□警察学校講堂

  入校式で生徒総代が校長に服務宣誓を行う。
  全員が服務宣誓を復唱する。

教官「入校生総代!」

総代・全生徒「私は、日本国憲法および法律を擁護し、命令、条例および規則を遵守し、何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従って不偏不党かつ公平中正に職務を遂行することを厳粛に誓います」

  式が終わり、教官が紹介される。

教官「主任教官は……。教官と廊下ですれ違ったら、立ち止まって敬礼すること……」

菅(後ろから)「おかしいのう仙波、お前が入学試験の成績一番やなかったんか」

仙波「ほうよ」

菅「ほじゃったら、お前が生徒総代のはずやろが」

仙波「おかしいのう」

白石(隣から)「警察組織の中は、実力主義だけじゃないいうことよ」

教官「何か質問がある者……。何かわからないことがあったら、先輩に聞くように」

  生徒たちは学校で柔道剣道逮捕術団体行動、
  および法律などの学科授業を受ける。



□教室 学科授業

教官「警察では、上司の言うことには絶対服従、これは掟ぞ。お前らは、法律を適正に守るだけやのうて、警察官としてのしっかりした倫理観を持たんといかん」

  教官は仙波の隣で居眠りしている土井にチョークを投げつける。

教官「こらっ、寝るな。その場で腕立て100回!」



□拳銃保管庫の前 拳銃訓練

  生徒たちが緊張した面持ちで待っている。
  教官が一人ひとりに真新しい拳銃を手渡す。

教官「白石……、仙波……、土井……」

  教官は拳銃安全七則を読み上げる。

教官「警察官は、拳銃の取扱いについては、危害防止について細心の注意を払わなければならない。暴発事故を起こすな。命に替えてでも、拳銃は守れ……」

  生徒たちは目を輝かせて手にした拳銃を見つめている。
  

仙波(独白)「それから2カ月は、カラ撃ちの練習ばっかりやった」

教官「弾倉改め。右を見よ。左を見よ。撃ち方用意! 始め!」 

菅(つぶやく)「もう2カ月もカラ撃ちの練習やぞ。弾が入っとらん拳銃なんか、バカみたいやろが。早よ撃たせてくれやー」

仙波「菅、文句言うなや。この練習もきっとあとで役に立つわい」

教官「そこっ、何私語しとる。その場で腕立て100回!」

仙波「ばかっ、お前のせいぞ」

  腕立て伏せをする菅と仙波。

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この物語は事実に基づいていますが、一部の登場人物、警察幹部間のやりとりなどは創作しています。またいくつかのエピソードは場所を変えたり、実際より省略、時間を前後させて描いています。