仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

東玲治 仙波さんを支える会世話人に聞く「高裁判決の行方」



警察の浄化=機能回復は、もはや社会的な要請

仙波さんを支える会世話人
東玲治 氏  

運営者 こういうことですよね。片や不正のお先棒を「みんなで渡れば怖くない」とばかりに担いで位階人臣を極め、望むものをすべて手に入れた刑事部長。片や正義を貫き通した結果35年間巡査部長のままで家族は散り散りバラバラになってしまった仙波さんがいる。
 自分が生きるのなら、どちらがよいか、どちらのほうが悔いのない人生かという問題じゃないですか。

仙波  他の人は刑事部長になりたいんですよ。

運営者 僕はそうは思わない。

東   松山に生まれた変な奴が3人(仙波、東だけでなく、運営者岡本も出身は松山)全部ここに集まっているわけだ(笑)。

運営者 たぶん松山には、もっとそんな変な奴がいるはずですよ。

仙波  裁判の傍聴にも毎回、そういう人が来てくれてますよ。

東   今みたいな、好きなモノがすぐ手に入る物質的な時代の人たちに、そんなことを言ってもどうかなあ。

運営者 人間、そんなにあっさり正義心を捨てちゃいますかね。

東   だって歴史的に見たって、一度として正義心が勝った時代なんかなかったんじゃないですか。

運営者 いや、この前わたし鹿児島の知覧に行って来たんですよ。ここの陸軍の基地から、1068名が特攻して二度と帰ってこなかったんですね。
 知覧特攻平和会館という展示施設で、彼らの遺書や遺品を展示してるのを見たんですけど、かなり大勢の人たちが見学に来ていてまじめに見ていましたよ。あの頃の人間はいかに洗脳されていたとはいえ、国に殉じて死んでいった訳じゃないですか。「必中」とか「不惜身命」とか武張っている遺書の部分は単なる強がりに見えるんですけど、家族に当てて心情を書いている部分は裸の自分の心、まさに赤心の吐露でしてね。そこには「愛する者のために自分を捨てる」という無私の気持ちが書かれていて感動を誘います。警察官には、少なくともそういう気持ちのカケラがないと、無理なんじゃないでしょうか。
 そう考えると、洗脳というのも一定の効果はあるのかも・・・。警察がこんな状態じゃあ、社会が持たないですからね。

東   であるなら、警察をもっと追いつめる状況を作らないとね。

運営者 刑事部長がこれだけ晒し者にされて、十分警察は追いつめられてるじゃないですか。

東   いーえ、ぜんぜん。警察は911以来、首都警備でテロ対策のためにふんだんに予算を使えるようになって、警備公安は焼け太り状態ですよ。予算さえ増えれば口実は何でもいいんだから。この状況は変わってないです。
 社保庁くらい必要のない組織でも焼け太っているわけで、ましてや警視庁なんか必要性があるんだから。

運営者 困ったもんですねえ。警察の浄化=機能回復は、もはや社会的な要請といっても過言ではないのですが。仙波さんが警察学校の教員として全国にゲストで招かれるくらいの世の中にならないとまずいと思いますよ。
 まあしかし、闘いはまだまだこの先も続きますね。

東   ぼくはもう、しんどいけどね(笑)。



 (この項終わり)

仙波敏郎講演会(2008.6.9 日本外国特派員協会)
仙波敏郎講演会(2008.6.9 日本外国特派員協会)
動画は13本に分かれています。残りはこちらから。

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