仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

東玲治 仙波さんを支える会世話人に聞く「高裁判決の行方」

仙波裁判は警察の不正にどこまで切り込めるか

仙波さんを支える会世話人
東玲治 氏  

東   現刑事部長が刑事告発されるというのは非常に大きなことです。

運営者 愛媛県警のNO.3であり、ノンキャリのトップですからね。

東   うまくすれば、警察庁は自ら是正せざるをえなくなるでしょうね。

運営者 つまりもう仮名で領収証を偽造するのは許されなくなるということですね。

東   仙波君は自分の職業生命を賭けてまでこの問題と闘ってきましたが、悲しいことに彼には不正の実態はわかりません。
 しかしWINNY訴訟では、刑事部長が不正を行っていたという実態が明らかになっています。それは不正のすべてではないけれど、まさに不正の実態を象徴することなのです。だから検察庁に刑事告発をしないと。

仙波  どうなるかな。

東   1年間棚に上げられたうえで、起訴猶予になるでしょうね。だって検察庁も裏金に汚染されきってますから。そんなところが警察の不正を追求できるはずがないでしょう。だから「虚偽公文書作成」までは行ったとしても、「横領」「詐欺」までは行かないでしょうね。
 そうこうしているうちに刑事部長は定年退職になるでしょう。その後警察庁が、自らの責任としてこの問題に向き合うかというと、果たして疑問ですね。ほとんど可能性はなくなるでしょう。

運営者 仙波さんの告発をきっかけに、いろんな人がかかわっていろんな方向から警察の不正を追求してきたわけですが、高裁で仙波さんたちが勝つということは、ある程度警察の不正を認めさせることになるのではないでしょうか。

東   警察の不正ではなくて、「愛媛県知事の不明を問う」ということに止まるのではないでしょうか。

運営者 愛媛県が被告の訴訟ですからね。

東   警察庁の責任を問うということにはならないです。
 客観的に見ると、仙波君がやったことは歴史的な事実として記録にとどめられるけれど、それはある状況になったときに振り返られることであって、今すぐに脚光を浴びる状況にあるかというと、それはそうではないかもしれない。

運営者 悲観的にすぎるような気がしますが。

東   警察がもっとどうしようもない事態に立ち至ったときに、先達である松橋忠光さんや、原田宏二さんや、最新の事例である仙波君のやったことは正しかったのだということを思い知ることになるでしょう。

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