仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

仙波敏郎 愛媛県警巡査部長に聞く「裏金告発の行方」


 

警察は原点である「服務宣誓」に帰れ

愛媛県警巡査部長
仙波敏郎 氏  

仙波  それで仙波さんとしては、愛媛県警に今後どのようになってもらいたいと思いますか?

仙波  原点です。原点に返ってほしいです。
 原点というのは、われわれ公務員、特に警察官というのは服務宣誓をするんですよ。
 「私は、日本国憲法および法律を擁護し、命令、条例および規則を遵守し、何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従って不偏不党かつ公平中正に職務を遂行することを厳粛に誓います」と。

運営者 そうですね。

仙波  そういう宣誓をしてるわけです。その通りにすればいいんです。そうでしょう。お金にとらわれたりしてはいけない。公平中立であらねばならない。不偏不党という通り、どこにも属してはならないんですよ。

運営者 裏金づくりにこだわったり、業者から物品をもらったりしてはなりませんね。

仙波  それが原点です。それさえ守ればね。
 若い人は、みんなその気持ちを持って、警察に入ってきてるんです。だからその気持ちを消してはダメです。
 今年の4月の警察学校の入校式の日に面白いことがあったそうです。全ての行事が終わって、幹部が一番最後に「何か質問はないか」と聞いたら、新入生が立ち上がって、「愛媛県警にはまだ裏金はあるんですか」と尋ねたんだそうです。そしたら学校長以下の全員が凍り付いて、誰ひとり回答することができなかったそうです。
 そのスケールの小ささも、僕は残念なんです。どうせやるのなら地獄の底に行くくらいの気持ちでやれと。そこまでの覚悟もないくせに・・・と思いますね、僕は。

運営者 どうせ悪いことするんなら、ドカンとやってくれよと思いますよね。いまさら言い訳がきくわけでなし。

仙波  それをね、聞かれたら、答えられないんです。

運営者 警察官になったばかりの若い人に、ね。
 それで彼らは実際のところ、まだ控訴中であるということもあって、「愛媛県警に裏金などなかった」という立場は一切変えていません。
 さっきの質問は、警察学校に入る人間にすれば是非とも知りたかった答えだと思いますし、それに対して答えることができないというのは悲しいですね。

仙波  残念ですね。もうそろそろ原点に返って、今からでも遅くないから、警察官になったときの気持ちに戻ってほしい。いつでも遅くはないんです。だからそうしてほしいんです。
 僕は定年まで、あと1年3カ月です。この間にやれることは知れています。

運営者 分かりませんよ。まだまだ犯人を検挙するでしょう。

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