仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

仙波敏郎 愛媛県警巡査部長に聞く「裏金告発の行方」

県警本部1階でのコメディ

愛媛県警巡査部長
仙波敏郎 氏  

仙波  人間、悪いことはできないもんですねえ。人事委員会の尋問の翌日、僕はいつも通信指令室のある10階にいるので、勤務時間中に1階に下りるということはたまにしかないのですが、1階のキャッシュコーナーにお金を降ろしに行ったんですよ。
 そうしたらたまたま前日に県警側の証人に立った課長が上階から階段で1階に下りてきたんです。そして僕に気づかないまま、ばったりその時の生活安全部長に会ったんです。生活安全部長の方は、僕の顔が正面に見えるんですよ。だけど課長は向こうを向いていて、僕がそこにいるとは知らなかったんです。
 課長は、生活安全部長に、こう言うんですよ。「部長、昨日わしはなあ、人事委員会の尋問で、全部否定したら、県警側の弁護士さんがよく頑張ったなあと褒めてくれたよ」と大きな声で話していて、それを聴いた生活安全部長は「仙波がいるのにとんでもないことを話してくれたなあ」という顔で・・・。

運営者 つまり課長が言ってるのは、「自分はウソをつきましたよ」いうことを大きな声で自白していたということですね。

仙波  そうなんでしょうね。おまけにね、彼は「仙波はテープを撮っとったんじゃがや。わしゃあ、あれにはビックリした」と続けたので、部長はあまりにも課長がしゃべり過ぎるので「わしゃあ、ちょっと用事がある」といってその場から走り去りましたよ。
 それを見た僕は、目の前にいる課長が気の毒で、声もかけられませんでしたよ。

運営者 コントみたいですね(笑)。声をかけたらさぞ驚いたでしょうね。

仙波  だけど彼は、僕にとっては悪い上司ではなかったですからね。私のことを唯一呼び捨てにできる人間だったし。
 その人がね、人事委員会の尋問で、ウソをついたことを暴露されて、おまけに県警の部長の前で弁護士にほめられただの、テープに驚いただの話しているのを見て、やっぱり声をかけられませんでした。

運営者 そうですよね、つまり彼はウソをつく人間であるということが、仙波さんの一件によって白日のもとにさらされてしまったわけですから。恥ずかしくってお天道様の下を歩けませんよ。

仙波  だけど実質的には、国賠の勝訴判決までに僕の行動は終わってるんですよ。僕にしてみればたいしたことじゃないですし、東君がいたおかげで笑顔でやって来れたと思っています。
 警友会の会長が東君を見て、「何でお前が仙波のところにおるんぞ」と言って、顔をしかめていましたが、これがすべてを物語ってますよね。県警としては一番、組ませたくない相手である東君が僕と組んでいるわけです。

運営者 絶妙の組み合わせだと思います。

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