仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

仙波敏郎 愛媛県警巡査部長に聞く「裏金告発の行方」

公安委員長も県議会も「同じ穴のムジナ」

愛媛県警巡査部長
仙波敏郎 氏  

運営者 つまり公安委員長も、わかっていてやっていたということですかね。

仙波  自分の立場としてそう言わざるを得なかったのでしょう。

運営者 だけど公安委員長というのは警察をチェックする役割なんだから、立場を根本的にまちがえてますよ。公安委員長であれば、その役割を果たさなければならないはずなのですが。

仙波  この人は学者さんですし、新聞などに「公安委員会制度が形がい化している」といった批判が出るたびに、気にされていたんじゃないですか、きっと。。

運営者 愛媛県議会は、結局オール与党なので、最終的には「県警はもっとしっかりやってください」ということでチョンになってしまった。まったく機能しなかったということですよね。
 監査についても、4人監査委員がいるうちの2人が県知事選出で2人が県議会選出ということで、何の役にも立っていません。
 僕は仙波さんを監査委員にするべきだと思いますね。

仙波  知事や議会を理解するうえでは、東君の専門知識がとても役に立ちました。僕は小さな石を投げただけなのですが、東会長や弁護士団の先生方が頑張ってくれました。そしてその波紋を大きくしてくれたのは、なんといっても県警です。

運営者 火を消すつもりが、大きくしちゃってるわけですね。何が一番火を大きくしましたか?

仙波  一番いけなかったのは人事異動だと思います。東会長が、よく言うんですよ。「お前のところ(県警)はバカじゃのう。3月の定期異動まで我慢して、1週間に1回しか定期船がないような島に飛ばしてしまえば、弁護団の会議をするといっても帰ってこれん、全国を講演して回ることもままならんじゃろうに。それが告発直後に、たった1人だけ人事異動するというんだから。拙速もいいところじゃないか。考えのない幹部が多いのう」とね。

運営者 不当な懲罰的人事というのが丸わかりですよね。

仙波  それもね、上司が通信指令室への異動の理由を説明するので、僕は「いま僕を異動させたら、余計に県警が笑われるだけなので、撤回したほうがいいですよ。3月の定期異動まで待って、南極でも北極でも飛ばしなさいよ」と上司に言ったんですけれど・・・。

運営者 それまたずいぶん親切ですね(笑)。

仙波  だけど上司は、「もう決まったことだ」。「そうしたら、私にはオンブズの弁護士先生がいるので訴訟になりますよ。かまわんのですか?」と聞いたら、最後に「致し方ない」と言いましたね。
 それで僕は「何日付で行けばいいんですか?」と聞いたら、「判らない」っていうんですよね。「判らないって、そんな異動ありますかね? 来年ですか、再来年ですか?」と聞いたら、とにかく時期はわからないけれど異動が決まっている」ということなんです。
 それから2日後に、通信指令室の企画主任にということで、行き先が決まったんです。
 
運営者 わかった、こういうことだ。結局そのように仙波さんに対していろいろな締め付けをやれば、「恐れ入って反抗するのをやめるだろう」と。だからとりあえずいつ行くかわからないけれど、通信指令室への異動を発令して脅かしてやろうと思ったんでしょうね。
 とっても子供じみたやり方だと思います。

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