コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

団塊上司の心をアイス・ブレーキング!  コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

本間正人氏  



本間  そうですね、ぼくよりも若い年代の人たちは、「コーチングで教えているスキルは当たり前だ」と思っているし、また大変重要なものとして受け容れてもらえます。だけど40代後半から50代前半の人たちの場合は、最初に「まずなぜこの研修を受けなければならないのか」という動機づけのところに本当にエネルギーを使いますね。

運営者 そういう団塊の人たちは、コーチングをどのように考えているのでしょうか。

本間  多くの人は、「コーチングかあ、研修があるくらいなんだからそれは大事そうだな。ただオレはいまさらそんなものを受けても、ここまでやってきたんだからそう簡単には変わらないぞ。オレはこれまでのやり方でいいんだ」と思っていますし、講師である私の顔を見た瞬間に、「この若僧からモノを教わらなければならないのか?」と思うのはありがちな反応かもしれませんね。

運営者 わかります。

本間  ぼくは、研修は義務感でやるものではないと思っているし、講師が教えるものとも思っていない。参加者を変えるものではなく、彼らのレパートリーを拡げるものだと思っているんです。だからぼくは研修の講師をやるときは旅芸人に徹しています。エンターテイナー、ほとんど漫談の世界ですね。

運営者 以前コーチングについて教えていただいたとき、いろいろなツールを見せていただきまして、「こういうツールで参加者の心を待つ掴むんだなあ」というのがよく分かりましたよ。

本間  なんといっても、つかみが大切ですよ。2日間研修があれば、初日の午前中は全部アイス・ブレーキングだと言っても過言ではないです。

運営者 50代前半の化石のような人たちの心をアイス・ブレーキングできるものでしょうか。このあたりは、新日本人vs日本人の対立を考える上でも非常に興味深いところなのですが。

本間  手を替え品を替え、何とかやりますよ。落ちこぼれはどんなに多くても10%くらいでしょう。それは最悪のケースです。むしろ「落ちこぼし」をつくらないことの方が多いと思っていますよ。
 例えば研修をやっていて盛り下がったときのネタとしては、「スポーツの名コーチというのはだれで、それはなぜ名コーチなのでしょうか、ブレーンストーミングしてください」というのを4,5人でやっていただくわけです。そうすると、それまでつまらなそうにしていたおじさんが、「やっぱり星野だよ、星野! なぜなら・・・」と、生き生きと話してくれますよね。

b.pnga.png