コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

顔が見えない方が、言いにくいことを言える  コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

本間正人氏  


運営者 コーチ・ユニバーシティーとCTIの方法には、大きな違いがあるんでしょうか。

本間  ぼくはやっと、CTIジャパンのフルコースを終ったところなんですが、コーチ・ユニバーシティと、ルーツは同じところにあると感じました。70年代に西海岸で発生した人間性の心理学とか、セルフ・アウエアエス・ムーヴメントとかの流れを汲んでいると思いますね。

運営者 科学だと考えていいでしょうか。因果律に基づいているとか、論理的な一貫性があるかという観点からいくと。

本間  体系的ではありますが、科学的であるかどうかというと、どうでしょうか。科学よりは禅に近いかもしれませんね。

運営者 ぼくは禅は科学だと思っていますが。

本間  禅が科学なのであれば、コーチングも科学ですね(笑)。
 コーチ・ユニバーシティーとCTIの現状でのいちばんの違いは、CTIジャパンはライブのワークショップ形式で行うし、コーチ21の場合は電話で行うというのがいちばん大きな違いということになりますね。トレーニングで扱っている項目自体にはそれでほど大きな違いはないのですが、それでもライブでやるのと電話でやるのとではずいぶん感じが違うんですよ。

運営者 何が違うんですか。

本間  例えば、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションの方がはるかに情報量が多いわけで。

運営者 そうですね、メラビアンの法則によれば、人と話しているときの言語的な情報量(言葉の内容・声の質・大きさ・テンポ)と非言語的な情報量(見た目・しぐさ・表情などが55%)の割合は、45:55と言われていますよね。電話で話しているとその55の方の相手の表情や態度の変化が見えないわけですから。難しいですよね。

本間  ところがね、情報量が多ければ多い方がいいかというと、そうでもないんですよ。いい場合もあるし、そうでない場合もあるんです。
 つまりね、顔が見えない方が、言いにくいことを言えたりすることもあるんです。

運営者 ああ、そうか。

本間  「ここまで面と向かって言うときついかなあ」ということでも、電話では言えたりします。顔が見えていると、フィードバックが甘くなってしまうこともあるということです。電話の方が、「あなたいま本気で言っていないでしょう」なんてことが簡単に言えたりします。
 その人の本音の方は音声メッセージ以外の55%の方にあるわけですが、電話で慣れてくると、相手の沈黙の質までわかるようになりますよ。今、相手は考えているのか、それともこちらが言ったことを「違う」と考えているのか、単に言いよどんでいるだけなのかというのが、電話でもわかるんですよ。
 だからコーチング教育の仕方も、コーチングのサービスの仕方も、電話と対面では、よい悪いではなくて全く異なるということになります。

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