コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

コーチングのスキルを持つ人は確実に増えている  コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

本間正人氏  


本間  日本では、まだ社内コーチの資格制度自体が整備されていません。私も日本コーチ協会の理事をやっているので、誠に申し訳ないのですが・・・。
 まず今年、パーソナル・コーチングの方の資格はきちんと確立します。社内コーチの資格は来年かもしくは再来年になると思います、ここはまだ確約できませんが。

運営者 資格制度をつくるのは大変なんですか。

本間  ぼくが理事を務めている日本コーチ協会はNPO法人なのですが、資格認定を行うにはかなり手間暇がかかるんです。理事がボランティアで会議をやり、資格の中味を決め、書類を読んで面接をし・・・、なんてことをやることになるわけで、理事の負担はけっこう、大変なんですよ。だから会員を増やして多くの人がかかわることで、みんなの負担を少なくしつつ、業界全体の繁栄に寄与することができるような状態を作らないといけないと思っています。
 だけど資格制度がないとなかなか会員も増えませんし、「鶏が先か卵が先か」という感じでしょうか。現在は、徐々に前進しているという感じです。

運営者 お疲れ様です。
 そうすると、コーチングの重要性を多くの企業がもうすでに認識しているわけですけれど、それに対して制度の整備はまだ追いついていないわけですね。だけど日本においてもコーチングのスキルを持ってる人は増えてきてるんですよね。

本間  確実に増えてきています。ただし、そういう人が自分の会社を離れてプロのコーチとして食べていけるかというと、それは全く別の問題です。
 というのも、部下というのはある程度、人間関係ができていますし、上司には権限も与えられているので、コーチしやすいんですよ。
 それに家電の営業であれば営業のトピックスというのはある程度決まっていますし。ところがプロのコーチとしてコーチングしようとしたら、ある程度、専門外のことを扱っていなければならないわけです。高度な専門知識が必要というわけではありませんが、そういう準備ができているかということは大切なことです。
 もうひとつの問題は「コーチングのトレーニングを受けた人は自動的にスキルが高いのか?」というと、ここが難しいところなんです。逆に、銀座のママが人を見る本を書いたりしていますが、コーチングのトレーニングを特別に受けなくても、たこ焼きやのおやじさんで、天才的なコーチングができる人もいるわけです。
 ただ、平均点で見れば、コーチングのトレーニングをきちんと受けた人の方が、平均値でははるかに高いと思います。

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