コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

エグゼクティブ・コーチングとは  コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか

本間正人氏  

運営者 本間さん自身はどのようにしてコーチングのスキルを習得されたのですか。

本間  私はアメリカのコーチ・ユニバーシティーというところでスキルを習得しました。

運営者 そこがコーチングへの唯一の入口なんでしょうか。

本間  いえ、それ以外にも、パーソナル・コーチの養成機関は多数、存在します。そして、国際コーチ連盟(ICF)で認定制度も行なっています。

運営者 エグゼクティブ・コーチのトレーニングはどうなっているのですか?

本間  エグゼクティブ・コーチの場合は、コンサルタント・バックグラウンドの人が多いんです。ですから、中には、きちんとしたコーチング・スキル教育を受けていない人もいます。
 また、パーソナル・コーチングの場合はアメリカでも日本でもほとんどが電話で行われていますが、エグゼクティブ・コーチの場合は、エグゼクティブのほうが時間単価が高いですからね(笑)。コーチの側からエグゼクティブのオフィスをたずねて、時間単価500ドルとか700ドルでコーチをするということです。

運営者 マッキンゼー並みですね。

本間  アメリカでは、大企業の経営者がエグゼクティブ・コーチを雇うのは当たり前、ボーナスやストック・オプションなどの経済的インセンティブ、保険や休暇などの福利厚生のようなフリンジ・ベネフィットのひとつになっているんです。
 「ハーバードのAMPに行ってもいいよ」というのと横並びで「エグゼクティブ・コーチを雇っていい」というのが入っているわけです。
 一人で抱え込んでいた課題を別の角度から見ることが可能になった
 複数の懸案の間の優先順位が明確にできた
 単位業務に要する所要時間が短縮して、行動が加速されて、タイム・マネジメントが向上した
 他の人には話せない愚痴や悩みを告白することで、ストレス・マネジメントにつながった
 なんて効果が報告されていますよ。

 だけど、日本国内では、プロのコーチを雇っているのは、中小企業の経営者か、外資系企業のエグゼクティブがほとんどで、日本の一部上場企業の最高幹部クラスでエグゼクティブ・コーチを雇ったという話は、私はまだ聞いたことがありませんね。

運営者 それはなぜだと思われますか。

本間  だれも最初にやりたがらないからだと思います(笑)。

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