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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

ノーフォークへの最後の入港

ノーフォークへの最後の入港

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 

運営者 芦川さんがジョージ・ワシントンを見て、一番驚かされたのは、そういった物量のすごさであったり、兵站の能力であったということなんですね。

芦川  その通りです。入港直前に6000匹のロブスターを夕食に供せる、数十日間の間、1万8000食を毎日毎日、遅滞なく出せる。そのうえフライトデッキでは1分間に数機の勢いで戦闘機を発艦させられえる。そういった底力的なマンパワーのすごさですよ。

運営者 それで、そういうとっても楽しい取材をして、最後の日はどうだったんですか

芦川  これはこれでとっても貴重な体験で、と言っても最初から狙って行ったんですが、ジョージ・ワシントンが大西洋艦隊配属の艦艇としてノーフォークに入港するラストチャンスだったんです。今後は太平洋艦隊の配置になるので、しばらくはノーフォークに入ることはないでしょうね。
 10年後には生涯に一度の核燃料交換の日を迎えますが、それまでにノーフォークに戻る日はないでしょう。恐らく核燃料交換が済んだら、また日本に戻るでしょうしね。

運営者 そんな貴重な入港シーンを空母の上から見るなんてついてますね

芦川  それがものすごい警備の厚さで驚きました。沿岸警備隊の高速警備艇が4隻、海軍の掃海ヘリもバタバタとローターをはためかせて3機も飛んでるし、さらに遠くの方にはシレっと僚艦のイージス艦が警戒している。やっぱり戦時下でもありますよね、本土であっても厳しくテロの警戒をしているわけです。厚木や佐世保の警戒なんてアレに比べたソフトですよ。

運営者 すごいですね。やっぱり空母は国防の要なんだ。

芦川  テロリストからしたら、空母は最大に貴重な一番高価な目標になるでしょうね。まあテロ行為で空母が沈むなんてことはまずないでしょうが、それでも警戒はする。
 ちょっとした異変が起きると、すべて周囲から排除しちゃってました。釣り船みたいなのが近づいたら、すぐにヘリコプターでおっぱらってましたが、それが警察の小型ヘリじゃくて、掃海に使う大型ヘリコプターですからあっちはすぐにそこから逃げ出す気になったことでしょう。

運営者 なるほど、それからどうなりました。

芦川  アイランドの上から入港の手順を取材したんですが、ふとその先の埠頭を見て驚きましたよ。ジョージ・ワシントンの入る埠頭の隣には、同じニミッツ級の姉妹艦であるルーズベルト、その向こうには世界初の原子力空母であるエンタープライズ。さらにその横には、直前に退役して回航されていた、ジョン・F・ケネディ・・・・さらに奥には海兵隊の揚陸艦がズラリ!
  あんなでかいサイズの空母があわせて4隻並んでいる姿は壮観でしたね。

運営者 そのあいだ、乗員はどうしているんですか?

芦川  やっぱり陸が近づいてくると、非番の連中はみんな早く降りたいのでハンガーデッキで、そわそわしてましたよ。陸が恋しいんでしょう、ゲームボーイかなんかやりながら待ってるんですけどね。

運営者 そうすると、最近日本でなんかイージス艦が漁船にぶつけたことがあって、母港に接岸はしてるんだけれど、ずいぶん長い間乗員が缶詰状態になっていたということがあったらしいですけれど、あれは乗員にとってはかなりきつい話なんですか。なぜか、なかなか降りられなかったらしいんですよ。

芦川  当然ですよ。あたごの場合は、ハワイでの長期訓練が終わったあとでの上陸留めですからね。艦内はきっとすごく沈鬱で、暗く嫌な時間だったはずです。
 上陸のときはそういった反動からか、水兵たちは地面に足が着くやいなや、速攻で仲間と連れだって街に消えてました。どこに行くのかって聞いたら、うれしそうに「フーターズ!」って言ってましたよ。フーターズというのは米国でも有名な巨乳ギャルのいるレストランで、まあ野郎どもには人気があります。ノーフォークは全米でもっともフーターズの店数が多いそうです。港町には色街がつき物ということで、レッツゴーと。

運営者 アンナ・ミラーズみたいなもんかな。それで芦川さんはどうしたんですか。

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