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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

原子力空母は地域安定にプラスの要素か

原子力空母は地域安定にプラスの要素か

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  そしてサンディエゴに入港したら、それまで搭載していた航空団(CAW17→第17空母航空団)はジョージ・ワシントンから降りてノーフォークへと飛んで帰ります。そして空になったジョージ・ワシントンは、キティーホークと交代するために、太平洋艦隊司令部のあるハワイに向かいます。
 一方でキティーホークは横須賀を出て演習をしつつハワイに向かいますが、その途中で厚木を本拠地にするCVW5(第5空母戦闘航空団)はキティーホークを飛び立ちます。そしてハワイにある基地に降りてしばし休養して、ハワイに向かっている途中のジョージ・ワシントンに飛んでいって新たな任務に就くことになっています。

運営者 そういうふうになってるんだ。

芦川  CVW5もジョージ・ワシントンで訓練をして慣熟状態になるわけです。そうやって一刻も時間の無駄をしないようになっている。それは、空母側の人間にとっても時間の無駄を省くことになります。新しい航空団の幕僚がやってきて、オペレーションを行うことになりますからね。

運営者 それでハワイあたりで日本の報道陣の取材を行い、9月末を目標に横須賀にやってくるわけですね。横須賀ではいろんな人がジョージ・ワシントンを歓迎してこぞってお祝いするので、大変な騒ぎになるはずでしょうね。夜のニュースとかで。

芦川  だけど結論を言えば、原子力空母も、通常動力艦も、何も変わらないんですよ。
 逆にね、この先に何が起きるかを考えたとき、たとえば台湾海峡でのつばぜり合いとか、ロシアとの関係とかを考えれば、長期前方展開能力を持つ原子力空母のほうが力があるわけじゃないですか。
 そうした点で、ジョージ・ワシントンには、キティーホークの何倍かの底力があるんです。航空燃料と弾薬の補給が続く限りは、その海域にいられるわけですから、その効果は非常に大きいですよ。

運営者 そんなに原子力空母が便利なら、日本も買おうよと、僕なんかは思うのですが、どうでしょうかね?

芦川  いま、海上自衛隊は4万5000人ですよ。そのうちから6000人を割くのは不可能でしょう。

運営者 それはまあ、ニミッツ級なんていうのは端からムリで、もっと小さなものにするしかないでしょうが、いま聞いた話の中だけでも空母の運用というのはノウハウの塊だということはわかったので、昔の明治政府がイギリスやフランスから戦艦を買ったように、アメリカから買うのが早いですよ。だから「アメリカさん、ちっこいの造ってよ」と。

芦川  (笑) 仮に日本が空母を持つとして・・・まあ、それも想定的には難しいんですが、無理矢理持ったとして、日本にとって適正なサイズの空母は何になるかというと、実はスペインが持っているくらいの軽空母が一番いいんです。

運営者 確か、世界中で今、空母を持っている国は、一応持っている、あるいは持っていたというレベルも含めて、12カ国くらいですよね。

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