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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

約40分で全機出撃

約40分で全機出撃

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  だから海軍の役割も以前とは全然違ったものになってきていますよね。そしてその分だけ幅広い対処能力が必要になってきています。
 その時に、空母の行動能力・航続距離、搭載機数、燃料と武器搭載量・一定時間における離発艦能力、それに対する支援要因などを追求した結果、あの空母の形ができてきたわけです。

運営者 1分間に3機とか4機発艦させられるそうですね。すごいですね。

芦川  だいたい40分ぐらいで全機が出撃できます。その昔、日本にもいたミッドウェイが20分間で全飛行隊を出撃させたという記録があるそうです。
 そのくらいの即応能力は身につけていますが、基本的にはそういった能力を維持するために尽力して、また空母のサイズや飛行甲板のレイアウトも、そういった能力を高める方向に進化してしてます。

運営者 そうそう、何であの空母に5000人以上も載っているのか? クレージーな話ですよ。

芦川  例えば航空自衛隊の1個の航空団の人はだいたい1000人以上いるんです。それが2個あるんだから2~3000人は余裕で突破するでしょう。
 それから原子炉や空母自体を整備する要員もいるので、それがやはり1000人以上、これで4000人を超えますね。さらに空母打撃群の司令部要員たちも加わりますから、だからベッドの数は全部で6300にも達するんです。

運営者 よく昔日本のテレビで空母の中を取材してる時は、「ひとつの町です」とかいうのを強調するためにすぐ「郵便局がある」とか、「理髪店がある」とか、そりゃあ、あるんだとは思いますけれど、それが一番大切な機能ではないですよね。

芦川  空母は、シップ・カンパニー、つまり船を動かして管理する人たち、それから洋上の飛行場という機能、加えて空母戦闘群の司令部機能という機能の3つに分けて考えることができます。その機能分類を見るのに一番いいのは、メインデッキ(整備デッキの床部分)の上か下で切るんです。
 空母で一番目立つフライトデッキは、そのメインデッキから見ると実は4階の床なんです。格納庫(ハンガーデッキ)の床がグランドレベルと思って下さい。そのメインデッキから上に艦橋のてっぺんまで11階分、そしてメインデッキから下に船底まで8階分の床があります。全部で19階層ってことになりますが、その中心にあるのがさきほど言った格納庫=メインデッキの床なんです。

運営者 それはみんな認識しているわけですか。

芦川  もちろん。なぜかというと、空母の構造を輪切りにすると、ハンガーデッキの床までがいわゆる船体としての構造になっているんです。そこから上は、もう完全に上モノ。柱がすごく高くてでっかい屋根があると思って下さい。その屋根の上がフライトデッキですね。艦橋は屋根の上に乗っかっている小さなビルと考えると非常にわかりやすいんです。

運営者 なるほど。

芦川  ハンガーデッキから上の部分には飛行機を出し入れするとか、飛行機を飛ばすとかいう作業に没頭する連中がいます。反対に、そこから下は舵が壊れたから直すとか、食事を出すとか、乗組員の健康管理をするとか、燃料補給するとか、そういう人たちがいるわけです。

運営者 分かりやすい!

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