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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

艦載機スーパー・ホーネット

艦載機スーパー・ホーネット

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  それは使い方によりけりなんですよ。何もない太平洋やインド洋や大西洋をどんどん進んでくる艦隊の場合は、当然広い範囲をカバーする哨戒機を持っていないと、警戒範囲を広くとれないと怖いわけです。
 でも日本の場合は、日本の沿岸部を動いているだけであれば、レーダーサイトもあるしAWACSもあるし。

運営者 だからそれは、今の話であって、この先はどうなるか分からないわけで。
 軽空母はE-2Cなんか積めるんでしょうかね。

芦川  似たようなことはできなくはないという濁った表現になりますね。軽空母から発艦できる機体にレーダーを搭載すれば、あるいはロシアのようにヘリコプターに中型の対空レーダーを無理矢理積むとか。
 でも、E-2Cのような固定翼機を運用しようとすると軽空母では大騒ぎですね。現実的ではないです。

運営者 まあそれ以上は、この話は進めないことにして(笑)。艦載機はスーパーホーネットですか。これは普通のF/A-18と何が違うんですか。

芦川  旧型、これはレガシーホーネットと呼称していますが、スーパーはそれより骨太というか大きくなっています。

運営者 なんで複座なんですか?

芦川  F/A-18は基本的に1人乗りなんですが、去年退役したF-14は副座の戦闘機で、前席がパイロットで後席が兵装管制士官だったわけです。これを踏襲したのがF/A-18F。戦闘の時のワークロードを考えたときに、やっぱり2人の人間が搭乗していたほうがいいんですよね。

運営者 昔の日本の艦上攻撃機なんて、3人乗りもありましたね。

芦川  いくらコンピューターが進歩しても、そういうところは必要になるみたいですね。実は、F-14がなくなる時に、後席の人間をどうするかという問題もありました。つまり失業しちゃうみたいな。

運営者 へー、帝国海軍が大艦巨砲主義から航空主兵に転換できなかったのと同じようなことが、アメリカ海軍にもあるんですね。

芦川  それで新型のF/A-18が生まれたときにいろいろ試験をしてみたら、副座型の方がトータルパフォーマンスが良かったそうなんです。だから単座のスーパーホーネットは従来型のホーネットの任務を延長する形で使われ、副座のスーパーホーネットは、戦闘機同士の戦いになる戦闘哨戒任務と地上攻撃ミッションの両方に使われるようになったみたいです。
 複座のスーパーホーネットは、遠方に進出して攻撃を行うようなクリティカルな任務にも威力を発揮するそうですよ。

運営者 それはだって、「おれ死ぬのかなあ」と不安を募らせながら1人で飛んで行くよりも、2人でバカ話しながらいったほうが成績よさそうな感じしますけどね。

芦川  結果的に、F-18Fは対空戦闘中に地上攻撃が出来るくらいの余裕を手に入れて、これはやはり複座である点が大きいですね。F-14は末期の頃にボムキャットとして攻撃任務にも活躍しましたが、スーパーホーネットはそれを受け継ぎつつ、空母による航空攻撃の柱になりそうな勢いです。

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