HOME > インタビュー・コーナー > 原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! > GWの「積荷」は航空自衛隊基地の2つ分

原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

GWの「積荷」は航空自衛隊基地の2つ分

GWの「積荷」は航空自衛隊基地の2つ分

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 

芦川  フライトデッキに立っているときに驚いたのは、女性の水兵が多かったことです。ホントに多かった。全体の3割くらいが女性でした。自衛隊では考えられないことですよ。

運営者 戦闘状態になったら、下手をしたら滑走路の上が火の海になったっておかしくないわけじゃないですか。そこにそれだけ女性がいることを、どう受け止めればいいんでしょうかね?

芦川  ひとつはリクルートや教育といった人を抱えるのに必要なリソースに余裕があるということでしょう。それと健全な人間集合体を作るときには、女性は少なすぎてはダメで、一定の数より上が必要みたいです。
 米海軍の経験では、男性10人に女性1人の割合じゃだめだったらしく、やっぱりセクハラまがいの事件が起きてしまったそうです。ところが女性の割合が3、4人以上になると、ちゃんと互助のグループを作るので男性陣もその存在を軽く見ることができなくなる。つまりジェントリーになるんですね。
 
運営者 なるほど。ところで、この艦の搭載機数は85機くらいですか。これは、自衛隊の基地と比較すると、どんな感じなんでしょう。例えば百里基地と比べると。

芦川  いまの米軍の空母に積める航空戦力は、だいたい航空自衛隊基地の2つ分くらいですよ。
 自衛隊の1個航空団で2つの飛行隊があります。1つの飛行団の定数がだいたい20機ぐらいですから、これで40機です。百里の場合は別に、偵察飛行隊などもあって全体では60機程度になります。空母もフルに搭載しているわけでもないので、おおむね同じくらいと言うことができるでしょう。

運営者 あと、電子戦機というのはなんですか。

芦川  プラウダーですね。あれはジャミングです。航空作戦を行うときに部隊の露払い的に、妨害電波を出しながら飛んで行って、こちらを敵のレーダーから見えなくしちゃうと。

運営者 そうすると、航空管制をやるのは、E-2Cというわけですか。
 これが自衛隊の護衛艦隊群だと、ヘリコプターを積んで行って早期警戒をやるわけですが、多分そこに大きな違いがあるんでしょうね。

芦川  そうですね、海上自衛隊でも艦載ヘリコプターのレーダーを使って空中哨戒のオペレーションが可能ですが、いかんせん探知範囲が違います。水上か対空かという特性の違いもありますね。
 また、E-2Cだったら、艦隊から離れる必要はなくて、空母の上空にいれば、おおむね半径500キロくらいまでは捜索できると言われています。上空から見下ろすので水平線の向こう側までカバーできるんですね。水面を這って艦隊に近づいてくるような敵でも丸見えです。
 ところが同じことをヘリがやろうとしてもレーダーそのものが小さいので、探知範囲や解像度で太刀打ちできないんです。また特性上、高空を飛来する航空機の探知能力は低い。だからE-2Cというのは、艦隊の目として本当に重要なんです。

運営者 ところが日本は空母を持っていませんから、それがない。一所懸命ヘリコプターで代用しようとしている。とっても無理なんじゃないのかなと、素人なりに思うんですけれど。これ、どう思います。

b.pnga.png

p1.jpg
sign.jpg