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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

原子力空母ならスペースを有効に使える

原子力空母ならスペースを有効に使える

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  原子力空母の航続距離はほぼ無限大なわけです。そして飛行機を飛ばすためにあるのが航空母艦です。
 ということは、航空機の燃料を積まなければなりません。つまりキティーホークのような通常動力艦であれば、船用の燃料と、航空機用の燃料を両方積まなければならないわけです。ところが原子力空母だと船用の燃料を積む必要がないので、その分、航空燃料の搭載量を増やすことができるのです。ミサイルや爆弾といった武器の搭載量も増えます。つまりそういうスペースが増やせます。
 ここが重要です。全体の中でのそうしたスペースが増やせるわけです。

運営者 つまり、限られたスペースを有効に使うことができるのが、原子力空母のもうひとつのメリットであるということですな。

芦川  だから米軍は、今の状況を考えると、通常動力型の空母には全く興味がないんです。原子力推進艦があれだけあるのに、その中に通常動力艦を混ぜても、燃料の問題があるので一緒に戦闘行動ができませんから仕方がないですよ。

運営者 行動中でも、御本尊である原子力空母はそのまんまいて、護衛しているイージス艦やフリゲートは交替させればよいということですね。

芦川  イージス艦は、日本には5隻しかないけど、向こうさんは50隻以上持ってますから。

運営者 でもわかんないなぁ、コスト的にはどうなんですかね、原子力推進艦というのは。

芦川  安全に関するコストと、製造に関するコストは、当然原子力艦の方が大きいです。防護機能を施さなければならないし、いろんな形の技術コストがかかります。だけど、ノーメンテでいけますから。ボイラーの整備でも原子力推進艦の方がシンプルだし。
 例えばキティーホークのような通常動力艦を日本にいっぱい置くとするじゃないですか。それでもアフガンでの作戦で多数の通常動力空母が活動しなければならない事態が起こったときに、確実に海上自衛隊がインド洋で彼らに給油することになります。

運営者 民主党の先生方がお怒りになっていらっしゃった問題ですね。

芦川  それが原子力空母だと、その必要はないので海上自衛隊が海外派遣活動にかり出されるリスクは少しは減るわけです。航空燃料はそういった給油支援の枠に入っていませんしね。

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