HOME > インタビュー・コーナー > 原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! > リスク・コントロールのレベルが段違い

原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

リスク・コントロールのレベルが段違い

リスク・コントロールのレベルが段違い

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  今回ジョージ・ワシントンに乗っても、原子炉にかかわることは質問できないことが多かったですよ。
 彼らが主張しているのは「とにかく一番お金と人材教育の時間を使っているのが原子炉部門だ。原子力空母であるということはわれわれに大きなメリットを与えているが、当然原子炉の持つ危険性という大きなデメリットもある。それに対しては最大のリスク・コントロールをやっているということを信じてほしい」ということなんです。

運営者 実績があるからね。それで文句を言ったら、言ってる方がいちゃもんをつけてるように見えちゃいますから。

芦川  どこかの原子炉みたいに、「ここは固い地盤の上に立ってますから大丈夫です」と言っていたら、地震が来たら止まっちゃうとか。

運営者 ひびが入ったとか、どこかから電気を借りてこなきゃいけないとか、節電にご協力下さいとかいうコマーシャルで電気料金が上がるとか(笑)。

芦川  むかし、佐世保に原子力船が入港した時に、湾内の放射能レベルが一次的に上ったということがあったんです。でもこれも、全体の水準から考えれば、上がってはいるけれど危険水準になったわけではない。むしろ東海村の原子力事故の時の方が危険水準に上っているわけで。

運営者 あのバケツ事故のときですね。
 そのレベルで新聞が騒ぐもんだから、チェルノブイリの事故の時に、日本人を見つけたら連中は、日本人はふだんからみんなガイガーカウンターを持ち歩いているんだと思い込んでいて、「放射能をはかってくれ」とたかってきたわけでしょう。神経過敏ってやつですよ。

芦川  とにかく米軍は、われわれが考えるよりはさらに上のレベルの対策をしていると言えるでしょうね。日本が同じことをやろうとしたら、そこまでできないくらいやってます。

運営者 そこに何か、アメリカ人が、自分たちを脅かすリスクに関する強烈な脅威の意識と、それに対する論理的で系統だったコントロールのシステムを持っているということを感じますが。

芦川  言い方を悪くすると、アメリカはデータを持っています。なにが起きたら何がどうなるのか、というね。

運営者 われわれは、「放射能は怖い」という漠然としたイメージしか持ちませんが、連中は放射能がどのくらい怖いのかというデータを持っているわけですね、それこそ広島長崎以来の。

芦川  とにかく、彼らは自分たちが一番怖いんだから、自分たちが使うものを一番完全にしておきたいというのは事実ですよ。軍というのは、自分を守るためには最大の力を発揮しますから(笑)。

運営者 日本の役所と一緒ですね(笑)。

芦川  そういう意味からすると、小さな事故であっても日本側への通報体制は、しっかり確実、迅速に、とお願いしたいところです。どこぞの役所とか偽装やってる会社と一緒ではいけません。

b.pnga.png

p1.jpg
sign.jpg