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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

これまで原子力事故を起こした空母はない

これまで原子力事故を起こした空母はない

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  いま米海軍の空母の燃料交換を行うことのできる施設は、バージニア州ノーフォークにしかありません。

運営者 すべてのアメリカの原子力空母の生まれ故郷なわけですね。

芦川  はい。いま世界で原子力空母をつくる技術を持っているのは、グラマン・ニューポート・ニューズ社しかないですよ。フランスもイギリスも、「原子力空母はやめよう」と言ってるくらいですし。

運営者 イギリスが今度つくる空母は通常動力艦なんですか?

芦川  「クイーンエリザベス級」という名称がうたわれていますが、彼らは、米軍とは行動目標や作戦範囲が違いますからね。維持の手間やコストを考えて米国のやり方とは考えを別にしています。  米軍は世界中に12隻の空母を展開して、同時展開する能力を持っているわけですが、イギリスにはそんなつもりはありませんから。「2隻あれば十分だし、なんとかなる」という考え方です。

運営者 「しかし空母は絶対に必要だ」ということは、フォークランド紛争で学んだことなわけですね。

芦川  そうです、あれで存在意義が薄れそうになっていた空母が復権しましたね。  一方、アメリカは空母をどう考えているかというと、「無限の動力を背景に公海を遊弋し、必要なら相手国の領海ぎりぎりまで踏み込む。そのために原子力空母は必要だと」いうことなんです。原子力空母であれば、パワーも大きいし、電力もふんだんに取れるし活動に申し分ない。

運営者 電力が取れるんですか。

芦川  お湯を沸かしてスチームタービンを動かして発電するだけのことです。

運営者 原子力発電所と同じじゃないですか! 電気は全てそこからとればいいんだ。
 それで、アメリカは今まで原子力空母を何隻作ったんですかね。退役したのがあるんですか。

芦川  あと5年から10年以内に、世界初の原子力空母エンタープライズが退役します。これが最初ですね。エンタープライズ以後だと10隻ですか。

運営者 すごい独自ノウハウの蓄積があるということですね。
 市民団体の皆さんが関心を持っているのは、「そんなものが日本にやってきて原子力事故が起きないのか」ということですが、これまで事故を起こした艦というのは?

芦川  ないです、ないです。

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