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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

大きさはキティホークとたいして変わらない

大きさはキティホークとたいして変わらない

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 

運営者  ところでですね、原子力空母ジョージ・ワシントンというのは、どういうスペックなのかを教えていただきたいのですが。

芦川   大きさで言うと、今まで日本にいたキティーホークと比べてみるのがいいですね。飛行甲板に足を下ろした感覚は「広い!」という感覚でしたが、実際の大きさは数値的にはそんなに変わらないんです。ジョージ・ワシントンの飛行甲板の全長は、ほぼ東京タワーと同じ332.9m。ですから、長さで言えば10メートル弱、飛行甲板の幅でも2メートルくらいしか大きくありません。

運営者  軽四とベンツほどの違いはないということですね。

芦川   2000CCの車と3.5リットルの違いくらいでしょうか。見た目の大きさはそう変わらないと考えてください。でも見えないところにはいっぱい差はありますよ。例えばアイランド(艦橋)は、キティーホークよりも10メートルくらい後ろにあります。その分、アイランドから見た鼻先の長さが長くなっているので空間が広く見えます。航空機を扱う人から見ればこの差は大きいと思いますよ。
 それから着陸に使う斜めになっているアングルド・デッキが若干幅広く見えます。だからアイランドから見ると、ジョージ・ワシントンの方がキティーホークよりもかなり広く見えるんです。でも水面から見上げた場合には、キティーホークもジョージ・ワシントンもあまり変わらないですよ。水面から飛行甲板までの高さはほとんど同じと思っていいです。

運営者  ぼくはキティーホークを下から見上げたことはありますから、なんとなく想像はつくのですが、総トン数の違いを考えたらボリュームが違うんじゃないですか。

芦川    基準排水量で2万トンも違いますから、かなり違って見えるはずなんですけど。迫力というか押し出しは数倍強い感じがします。でも実際はそうじゃない。2万トンというとスゴイ違いですが、あれだけデカイ艦なので、重量のあるものが構造物のなかにあれば押しのける水の量は増えますね。つまり容積とはあまり関係ないということです。

運営者  重たいものって何ですか?

芦川   核燃料とか。

運営者  なるほど、核燃料はいちばん重たい物質ですからね。

芦川    ただ、原子炉単体だと重量は2000トンくらいしかないはずなので、その他の補機類や、核動力になることによって、燃料以外の物資をよりたくさん搭載できるようになって、全体としての重量が増えているんだと思います。ジョージ・ワシントンは、キティホークより見えない部分のコンテンツが濃い、そんな風に考えてもらえればいいでしょう。

運営者  だけどガワは一緒なんですね。

芦川   排水量が大きいということは、やはりそれに応じて吃水(船体の水に浸かっている部分)は深くなるので、そのままで横須賀港に安心して張りません。そこでちょっと前まで横須賀の米海軍基地では、民間に委託してしゅんせつ工事をやっていましたね。

運営者  横須賀にキティホークが入港しているときは、街からでもドカンとすごい迫力で見えますからね。

芦川   飛行甲板から上だけを見たら、もしかしたらキティーホークのほうが迫力あるかもしれませんね。ジョージ・ワシントンのアイランドは意外とスッキリしている感じもあって、原子力推進だから煙突もない。キティーホークはアイランドの後ろ半分がドーンと煙突ですからね。

運営者  たしかに、キティーホークの煙突はすごくでかいです。

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