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原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた! 日本人初単独取材

ジャーナリスト 芦川淳 氏

死と隣り合わせの艦上で「命がけの取材

死と隣り合わせの艦上で「命がけの取材

ジャーナリスト 
芦川 淳氏 


芦川  米軍の広報にも、「あんたら、動きいいなあ。ちょっとおかしいぐらいフットワークいいね」と言われて、ちょっとやばそうな取材もさせてくれましたよ。

運営者 なぜです? テレビのニュース映像なんかでもけっこう見ますよね。

芦川  場所によっては死んじゃうから。やっぱり機体に近づくというとそれだけ危険で。

運営者 ホントに死んじゃうでしょうねえ。

芦川  実際の例だと、発艦作業中にカタパルトをまたぐのは、すごい危ないんですが、「30秒あるから行くぞ」と言って、カタパルトの真正面に行きます。前方じゃF/A-18が翼を広げてキーンっとやってるわけです。その後ろにジェットブラストディフレクターが立っていて。「さあすぐ撮れ」といわれて、シャッターをパシャ、パシャ、パシャと(笑)

運営者 命がけだ。

芦川  それから数十秒後には、ドカーンと射出されてましたからね。あれはすごかった。

運営者 コケたら、だれか死んでましたね。

芦川  (笑) だからストロボなんぞ余計な機材を持って動いていると危ないんですよ。

運営者  水蒸気カタパルトは、どんな音がするんですか?

芦川  エンジン音にかき消されて通常はほとんどわかんないです。私の寝起きしていた部屋では、発艦するときは、「ズゴォーーーーーーー、ドッバシュー!!!」みたいな音が天井を通して聞こえてまそた。それで音が遠ざかっていくと、「あっ、飛んだんだな」とわかると。
 着艦の時も、突然、上から「ドゴッーン!」と車輪の接地する音が聞こえて、その後ワイヤが「ドシュルルルルル」と伸びていくのがわかります。ああ、着艦したんだなぁと。
 最初は、魚雷でも喰らったのかという感じでびっくりしました。

運営者 なかなかいい体験してるじゃないですか。

芦川  危険がうまく管理されている点では非常に興味深いですよ、いちいち。例えば、弾薬庫に入れさせてもらい、弾薬庫のオペレーションについてアレコレ聞いたんですが、ふと気付くと天井のスプリンクラーがおかしな形をしてるんです。
 「このスプリンクラーおかしくない?」って聞いたら、「お前、いいとこ目つけるな」と言われて、「造りが特別なんだ。普通のスプリンクラーだと、水圧が高過ぎて壊れてしまうから、耐えられるような形になってるんだよ」という答えが。
 弾薬庫にあるスプリンクラーは、とんでもない水圧がかかるらしいんですよ。それで「スプリンクラーが動く温度は何度?」と聞いたら、「摂氏70度だ」って言うんですよ。「それって低いじゃん」と言ったら、やっぱり弾薬庫ですからね、摂氏80度を基準に厳しく温度管理しているんだそうです。
 それくらいセンシティブだから、弾薬庫内で火災が発生するようなことがあったら、誘爆を防ぐためにすぐに冷却しなきゃならない、まあ、それで稼動したら、すぐに逃げないとヤバイらしい。

運営者 死ぬって。

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