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沖縄の基地問題など、国防を考える3

  芦川淳 氏 

なぜ21世紀の今になって沖縄の基地問題?


ジャーナリスト
芦川 淳氏

芦川  その「基地負担」の中身をよく吟味しなければならないし.基地の75%が集中しているという、まやかしの表現ではなくて、じゃあ、もっとも広大な面積を誇る北部訓練場の周辺住民にどのような負担がかかっているのか教えてほしいと思いますよ。

運営者 ところが、そのヤンバルクイナしかいないはずの北部訓練場で反対運動をやってる人がいるそうじゃないですか

芦川  そうなんですよ、これがまた。北部訓練場のゲートの前でテントを張って「ヘリポート反対」と言ってる人たちがいます。これは、北部訓練場の中に普天間基地からヘリポートを移設しようとする案があったからなんですけど、暑いなか、山奥の道で座り込みやってます。
 北部には牛を育てている人々がいて、ヘリコプターの爆音で牛が怯えるって被害が出ています。それは被害のひとつとして補償しなければならないと思いますが、それの反対運動をあんな山奥でやっても意味があるのかと。

運営者 誰も見ていないところで反対運動をしても仕方ないような気がしますが。

芦川  やること自体に意味があるんでしょうかね。その人たちは使命感があるし、時間もあるし(笑)。しかし、あの熱意には頭が下がる思いですね。

運営者 「沖縄の県民負担とは何ぞや」という話ですが、僕はこういう風に思ってるんですね。
 沖縄の基地問題なんて21世紀の今になって突然出てきた問題じゃないです。コザ騒動を知らないのかと。
 それがなぜ今になってヤブから棒に内閣が倒れるほどの問題になったのか理解できませんよ。
 経済は調整機能を持っています。日本は豊かな国であって、これまでの長い間思いやり予算や振興予算をずっと払い続けています。その間に、経済的な調整が行われて、今日の姿になっているわけです。
 自民党政権はその環境の中で、普天間基地の移設先を探して、ちゃんと話をまとめていたのに、そこにいきなり宇宙人が降りてきて、ぶち壊しにしたという話でしょう。
 またマスコミも、なんだかずいぶん物忘れが激しくて、これまでやってきた沖縄報道をすべてご破算にして、この騒ぎが今始まったかのように報道していたのはどうしても違和感を感じるところです。進歩がなさ過ぎる! 賽の河原に石を積んでるようなもんですよ。

芦川  鳩山さんは「最低でも県外」という甘い言葉で沖縄県民を釣ってましたよね。

運営者 反対できないもん。

芦川  人権と平和なんていうものは誰も反対できないものですよ。それを武器に使うのは、やはりどことなくおかしな話です。これが外野の主義主張ならいいでしょう、いろいろ意見があって。でも政府がそれを言うというのは、現実を理解できていないか、イカサマにも近い建前論になりますよ。

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