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沖縄の基地問題など、国防を考える3

  芦川淳 氏 

ホントに問題解決する意志があるのか?


ジャーナリスト
芦川 淳氏

運営者 だから、僕らが問題を解決しようとするときには、普通そういうふうに「最大のネックを最安のコストで取り去ろう」と考えますよねえ。だけど、なぜかジュゴンとサンゴが一番大切な人たちがいて、その人たちの声が基地問題の場合は大きいんです。

芦川  それと、鳩山首相が宜野湾市に行ったときに普天間第二小学校の屋上から普天間基地を視察しましたよね。
 なぜ行政はあの危険な地域に小学校を放置しているのでしょうか。宜野湾には米軍から返還された土地を使った大きな海浜公園があるんです。使い途に困るぐらいの公園です。産業誘致がヘロヘロだったので体育館などの箱モノを建てています。確かに通学距離は遠くなりますが、命には変えられないのだから、小学校をそちら側に移転してしまった方がよかったんじゃないかと思います。

運営者 あと、あの周辺の民家の人にインタビューするのであれば、「あなたはいったいいつここに引っ越してきたんですか?」と聞いてもらいたいと思うんですけどね。


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芦川  近くの公園に展望台があって、案内人がいるんです。反対派の人かもしれません。子供たちが学校行事などでその展望台に来たときに案内人が普天間基地の解説をするですが、「基地は危険なので一刻も早く移転する必要がある」という一番大切なことをまったく言わないんですよね。もちろんその移転先が揉めていることも言わない。「基地が町に迫っていますよね、とても近いですよね」ということは言うんですけどね。
 僕は普天間基地は一刻も早く移転するべきだと思っています。非現実的だと言われるかもしれませんが、実際に即時移転が必要なくらいです。ホントに危険ですから。だけどそういうことは、地元の人たちは言わないみたいです。
 行政が中心になって、とりあえず小学校を移転し、次に基地そのものを移設しなければならないという話をするべきなのに、そうことは一言も言わずに、みんな滑走路をバックにして「ハイ、チーズ」とか「ハイ、ピース」とか言って写真を撮っている。
 問題を明らかにせず、よくわからない方向にもっていこうような傾向があります。かつ全体的な解決策は考えません。これはビジネスの世界の人だと考えられないことでしょう。マーケットの世界では、最短距離で問題解決をしなければ負けちゃうわけですから。

運営者 そういう意味では、マーケットと軍事の従っている原理は同じですよ。

芦川  そうですよね。
 そう考えると、素朴にジュゴンがいるから基地が動かせないとか、サンゴがあるから基地移設は無理だというのはまったく変な話でしょう。

運営者 普通の人間であれば、まともに受け取れる話ではないですよ。

芦川  ところが辺野古に普天間基地を移設することについて、最後にひっかかったのはサンゴとジュゴンなんです。普天間界隈に住む人々の生命を守ることではなく、サンゴとジュゴン。これは大切なキーワードの3つ目です。

運営者 そうなんですか! まあそうですよね、普天間基地移設の話はまとまっていたと思ってましたから。それが今回なぜか壊れただけなんですけどね。

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