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沖縄の基地問題など、国防を考える3

  芦川淳 氏 

辺野古の住民は基地移設を容認

ジャーナリスト
芦川 淳氏

運営者 要するに、現行案で話はうまくまとまっていたわけですね。

芦川  そうです。それを鳩山さんは「国外、最低でも県外」といってひっくり返してしまったわけです。

運営者 時系列を整理すると、09年夏の衆議院選挙の前に鳩山民主党代表は、党首討論において「普天間基地移転先は国外、最低でも県外」と約束しました。
 10年1月に名護市の市長選挙があって、反対派の市長が僅差で当選してしまいました。この間、沖縄県民のみなさんの意識はどのように変化していったのでしょうか?

芦川  先ほど説明したように、やはり名護は名護だし、辺野古は辺野古で別の地域なんです。もし辺野古がこの話の主導権を持つならば、辺野古の住民は基本的には基地移設には賛成だったのですが、1月ごろに例の陸上案が出てきたことによって政府は辺野古の人たちも怒らせてしまうことになってしまいました。

運営者 しかしよくわかりませんねえ、「最低でも県外」と言っているのに、なぜキャンプシュワブ陸上案が1月ごろに出てきたんでしょうか。結局鳩山さんは基地問題については平野官房長官に一任していて、平野さんとしては「こんなもの県外移設なんかできるわけがない」ということで、現実的な県内移設案を模索したということでしょうか。

芦川  陸上案には沿岸部が絡みませんからね。ここがミソですね。要するにジュゴンとかサンゴとか関係ありませんから(笑)。滑走路も短ければ環境アセスにも縛られない。

運営者 そうでした! 覚えてますよ僕は。
 鳩山さんは記者会見で「普天間の問題なんか皆さん知らなかったでしょう」と言ってましたが、それは鳩山さんが知らなかっただけであって、普天間基地をキャンプシュワブ沿岸部に移設する案がまとまる過程はちゃんと報道されていました。
 どうもあの人たちは、自分たちが興味がないことは見てないきらいがありますねえ。
 僕の記憶では、「ジュゴンがどうの、サンゴがどうのとすったもんだした結果、V字滑走路かあ・・・。国内でも有数のサンゴ生息地とジュゴンの生息地がつぶされてしまうのは忍びないが、普天間基地の危険性の状況は必要だし、それで沖縄の基地が減るのであれば、まあ仕方がないなあ」と2006年くらいにムリヤリ自分を納得させた記憶があります。
 僕だって潜らないけど自然保護は大切だと思っていますから。
 それでこの話は。丸く収まった人だろうと思っていたら、なぜか知らないけれど選挙時に鳩山さんがブツブツ言ってるじゃないですか。なんだこれはと思いましたよ。

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