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海上自衛隊P-3Cのミサイルによる石垣空港空爆

ジャーナリスト 芦川淳 氏

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運営者 そうすると、事態がここまで進んだら、自衛隊がやるべきことは、何なんでしょうか。

芦川 戦略的な優先度と、戦術的に可能であること、これの組み合わせですね。

運営者 まず、石垣島なり宮古島を占領している中国の部隊を実質的に無力化することができればいいんじゃないですか。

芦川 もちろん、それもあります。言えることは、最終的に日本の実行支配を戻す、ならば、敵の姿を排除する必要があるということです。 ついでに言えば、追い出して敵がまた戻ってこないような力も必要になります。それらを実現させるためには、やはりこちらからの武力行使を積極的に行うことが重要になるでしょう。つまり最初の先制攻撃でキメるという覚悟がいりますね。

運営者 そうすると、何が選択肢として考えられますかね。

芦川 そういう情況だと、戦術核の使用が脳裏に浮かぶんですが、幸か不幸か日本は核兵器を持っていないのでそれは無理です。また我が国の市民もいますから、もっと無理ですね。
 そこで出来ることと言ったら、対地ミサイルを滑走路に撃ち込むことぐらいでしょうか。空港を取りに来てるんですから中国軍は必ず空港にいるはずです。それに空港に価値がなくなれば、島にいる理由がなくなります。しかしこの攻撃を成功させるためには、詳細な目標情報の入手や、人質のあるなしなどクリアしなければならない条件が多すぎます。

運営者 なるほど、滑走路をボコボコにすればよいということですね。ちょっと疑問があるんですが、石垣島の空港に撃ち込めるような対地ミサイルは、日本にはあるんですか?
 
芦川 残念ながら陸上自衛隊にはありません。
 じゃあ爆撃機で爆撃すればいいというのが普通の考え方ですが、自衛隊には爆撃機ありませんし。
 
運営者 そうすると、攻撃機で攻撃することになりますね。
 
芦川 そうですね。攻撃機で空港を爆撃することになるでしょう。空港がそれなら、艦艇に対する攻撃は潜水艦によって行います。が、石垣島とか西表島は、湾内に停泊中の敵艦を叩くにしても、潜水艦による作戦をとりづらいので、やはり難儀しそうですね。輸送船には滑走路を補修するための機材も必ず載せてありますから、これは叩いておきたい。

運営者 ということば、補給船に対する攻撃も必要なわけですね。

芦川 もちろんです。補給を裁ち切るのは当然のことです。で、先ほどの空港に対する攻撃でうが、海上自衛隊のP−3Cが運用する空対艦ミサイルは、新しいモデルだとGPS誘導ができるので、やろうと思えばピンポイントで対地攻撃が可能です。射程は130キロもありますから、水平線の向こうから撃てますね。

運営者 けっこう長いですね。

芦川 あれが日本で一番射程のあるミサイルです。長距離対地能力をもっている唯一のミサイルといってもいいですね。陸上自衛隊には射程70kmの地対地ロケット弾がありますが、射程が70kmではだいぶ足りないですね。
 
運営者 制空権は中国と日本のどちらが持ってるんですかねえ。

芦川 制空権ですか? いや、それはもう、ほら、もう島が取られているという前提ですから、主客転倒ですよ。そもそも台湾東側の制空権をとりたいから先島に行くわけで。自衛隊は那覇から飛んでいくことになりますから、その距離はありますね。
 スロットル全開で飛んでいけば片道20分くらいの距離ですが、結局のところまた那覇基地に帰投することを考えるとかなり不利になります。敵の地対空ミサイルにも警戒が必要になりますしね。

運営者 中国は空母も使えるかもしれませんよ。


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