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占領された島を奪還するのは不可能

ジャーナリスト 芦川淳 氏

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芦川 だから一挙に石垣島に押しかけられたら、なにもできないんです。沖縄本島に駐屯している陸上自衛隊の第15旅団が駆けつけるタイムラグもありますし。何が起きているのかさっぱり分からない状況で、そんなに機敏な対処はできませんよ。
 確かに法的には、自衛隊は石垣島に行くことはできるかもしれません。ただ、敵らしき集団が武装していることは分かっているわけです。現地からの報道なんかで「中国人が武装してやってきました」と放送なんかすることになるんでしょうから、そんなところにやみくもに部隊を派遣できるかってことですよね

運営者 自衛隊機が空港に降りようとすると、ミサイルで撃墜されちゃうとか?
 
芦川 それもありますね。いや、あるかもしれないことだから、自衛隊としては行けないんですよ。特攻隊じゃないんだから(笑)
 これが諸外国、例えば台湾なら、台北に中国軍が攻めてくれば、すでに戦争状態になっているということで敵に弾を撃つことに何の問題もありません。攻められたら退けばよいし、時期を見て中国軍を攻撃すれば良し、補給船は航空攻撃の的にすればいい。つまり相手を海に追い落とすまで、最初から最後まで撃つ撃たないの主導権は、当然ながら国を守っている自分(台湾)の側にある。
 ところが先島諸島とこの話をかぶせると、2つの点からまったく防衛ができないことがわかります。ひとつは防衛戦闘でありながら、撃つ撃たないの主導権がこちら側にないこと、もうひとつは、先ほども言ったように迎え撃つ武力がそこにないということです。これから始まる自衛隊の動的防衛力の整備によって多少は改善されても、根本的な解決にはならないと思います。

運営者 NHKが現地から中継している、人民解放軍部隊がカラシニコフを持っている映像を見ていれば、「ひょっとするとこれは対空ミサイルや対艦ミサイルを持ち込んでいるかもしれないな」と想像しない方がおかしいですからねえ。

芦川 石垣島の港に中国軍の艦艇と、陸上部隊が整然と並んでいるところを、NHKのクルーに撮影させて放送させればいいわけですからね。その映像から分析して相手の勢力の大きさがわかれば、さらに自衛隊は動けなくなってしまいます。

運営者 そしたら、石垣島を占領しようと思ったら、アントノフ4機くらいに武器を満載して石垣空港に降りたら、それで終わりじゃないですか。
 
芦川 そうですよ。だいぶ無理がありますが、できない戦ではありませんね。偽装すればいいんですから、意外と簡単かも。ただ、アントノフは滑走路の短い石垣島の空港には降りれないんですけど、宮古島や下地島なら可能ですね。付近のジェットルールを通過中にいきなり事故を偽装してメーデーを発信、空港からの着陸許可を最後に宮古島との通信が途絶えてしまう、なんてことがあるかもしれません。

運営者 アントノフがメーデーを(笑)。

芦川 そうですよ(笑) 輸送機の編隊がガンガン(笑)。
 
運営者 どう見ても怪しいけど(笑)。
 だけど柳腰外交だし。
 そうなると日本人の人質がいっぱいできるわけですね。こんなことが現実になったら、どーやって5万人の同胞を助けますかね?


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