HOME > インタビュー・コーナー > 自衛隊vs.人民解放軍 我らもし闘わば > 17

中国が日本に戦争を仕掛ける十分な理由

ジャーナリスト 芦川淳 氏

18.JPG

芦川 じゅうたん爆撃でもやらない限り、やはり都市は破壞しきれないんですよ。
 いくら中国が弾道ミサイルによる攻撃で空港を破壊しようとしても、当然、台湾はそれを予想して手を打ちます。台湾では空軍基地周辺の高速道路は滑走路として使えるようになっているし、平野部にも有事の際には臨時の航空機離発着施設が作れる態勢になっています。

運営者 あの高速道路は、蒋経国が十大事業で作ったんですよ。

芦川 そうそう、さすが大戦から国共内戦を生き抜いた集団であるだけのことはありますよ。さらに台湾島の西側から東側に抜ける主要道はたった3本だけしかありませんから、防衛のための主義というか哲学が実に明確です。

運営者 ということは、もう既に台湾軍は、そうした要所は完全に固めているのでしょうね。

芦川 そうです。そこに集中的に火力を投入するか、通過できないようにしてしまえばいいだけの話なんです。
 そうすると、台湾防衛は、花蓮や台東の空軍基地を足かがりにして上陸部隊を駆逐していけばいいわけです。そこを中国軍が航空攻撃しようとしても、航空機は中国大陸から長時間飛んでくるしかないわけです。
 だったら中国軍は、占領した地域に飛行場を作ればいいじゃないかと思うかもしれませんが、それは簡単にはいきませんよ。人海の得意な中国の工兵能力はそれなりに高いと考えられますが、ではインフラ維持の能力は? 施設能力があるのか? レジスタンスに対する備えは? 中国軍へのテロ攻撃は見せしめの虐殺で対処ですか? 作戦成功の暁には自国民となる人たちに対してですか?
 このように考えていくと、台湾というのは本当に攻略しにくい島だと思います。

運営者 島の攻略は難しいというセオリーですね。

芦川 そうそう、そうなります。だったら台湾攻略をまっとうな形でやるのはやめにして、使えるものはなんでも使ってしまえ的にやるとしたらどうなるのでしょう? 後の併合を考慮すれば、化学兵器など核兵器だのを使うのはマズイから、これは除外します。

運営者 そうするとなんですか、台湾は人口も多いし、防禦も固めているから取りにくいなと。台湾を取るにしてもまず制空権がほしい。そうするとなんか守りの手薄な島が近くにあるぞと。それって沖縄ですか?

芦川 沖縄ですねえ。ただし米軍がいる限りは中国は沖縄に手を出すことはできません。それに今のところ米軍は沖縄を去るつもりはなさそうです。

運営者 ところが、沖縄といってもひろうござんす。米軍がしっかり確保している島もあれば、そうじゃない島もあるぞと。

芦川 米軍が欲しいのは沖縄本島だけですよ。米軍は本島以外の沖縄には全く興味がありません。


「人間力」とは

p1.jpg
人間力★ラボ
sign.jpg