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自衛隊攻撃機の発進を伝える中国のスパイ

ジャーナリスト 芦川淳 氏

10.JPG海自幹部学校

芦川 艦艇への攻撃は、これで終わり。着弾は直接で自分の目では確認できませんが、ミサイルから送られるデータや、レーダーデータの解析でわかるし、付近に潜んでいるはずの味方潜水艦による聴音でもわかるでしょう。グシャードゴボドゴボみたいな音が聞こえるはずですからね。
 で、それは日本側から見たカードの切り方で、日本がそう来ることを警戒して、中国側も大陸の基地から迎撃機、インターセプターですけど、あれを飛ばして来る可能性が高いです。日本側の動きに合わせていると時間のロスだし、想定海域が燃料的にもギリギリの距離なので、たぶん予め機体を離陸させて空中待機させるでしょう。

運営者 はあ、なるほど。

芦川 日本の対艦攻撃機が築城基地を離陸したら、中国側の迎撃機がディフェンスラインを前に出すって感じですよ。当然、空中給油機も飛ばしているだろうし、空中管制機も、その能力は未知数ですが一応はありますから、迎撃機の管制は、それなりに上手くいくと思いますよ。これを読み替えれば、大陸から空中管制機が飛び立ったら、迎撃機はすでにスタンバイって考えればいいですね。
 築城基地からの離陸については、基地の隣に住んでいる連絡員から携帯の通話かショートメッセージでダイレクトに情報が来ますから、そこに関していえば日本側のほうが不利と言えば不利ですね。いちいち情報が筒抜けというか、なんというか・・・・だからF-2が隠密行動で発進して飛んでいたとしても、行動がばれている可能性は高いでしょう。

芦川 いちいち情報が筒抜けというか、なんというか・・・・だからF-2が隠密行動で発進して飛んでいたとしても、行動がばれている可能性は高いでしょう。

運営者 スパイはすでに、日本国内にいるということですね。
 で、F-2が海面すれすれのところを飛んでいたとしても敵にばれちゃうんですか?

芦川 空中管制機は、早期警戒機としての機能も持つわけですが、要するに遠くの高みで見物をする飛行機ですから、ワイドによく見ているわけですよ、いろんなことを。
 艦艇に搭載されたレーダーが相手なら、海面ギリギリの低いところを飛んでくれば、レーダー波が海面に邪魔されるので、発見されるのをギリギリまで回避することができるんですが、早期警戒機が相手だと、ちょっとごまかしきれないでしょうね。

運営者 そうっすか。

芦川 ただ、相手方の早期警戒機の性能が日本側のそれに比べてどうか、かなり低いのではという疑問があります。日本の早期警戒機は、米国の技術支援を受けていますから、世界でもトップレベルにあります。が、しかし、中国側は、例えば、海面のレーダー反射に紛れてしまった機体の姿を、ちゃんとフィルタリングして浮かびあがらせることができるか、なんていう技術で立ち遅れていると考えています。
 でもやっぱり、ゼロではないです、機体がすでにあってハードウェアとして存在しているんだから過小評価すべきではなく、彼らによってF-2が発見され、空中給油機で給油しながら上空警戒している迎撃機がF-2を叩きに来る可能性はおおいにあるわけです。


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