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「国防」について考えてみよう part2

ジャーナリスト 芦川淳 氏

ワリヤーグを撃沈せよ!

ジャーナリスト
芦川淳 氏   

運営者 ところで、「日本の侵略主義者を警戒する」隣の国が建造中の、とっても侵略的な攻撃型空母について触れないわけにはいけません。
 中国は、ソ連が建造中に放棄したワリヤーグを「観光施設にする」という名目で購入し(それも最初は軍幹部が社長をやっている傀儡企業に買わせて国内に曳航し、いつのまにか海軍のものにしてしまうという姑息な手で)、作り方を勉強するために分解し、またそれをつくり直して、正式な航空母艦として配備しようと着々と準備をしているわけです。
 これにロシアから購入した戦闘機を乗せて艦隊として繰り出すつもりです。これに対する日本側の備えは大丈夫なんでしょうか?

芦川  ダメじゃないですかね。日本は空母を持ってませんから。

運営者 まず、中国の空母機動部隊は脅威なんでしょうか

芦川  艦隊の運用能力は低いと考えられます。

運営者 だって、1隻しかないんでしょ。

芦川  だけど、持っていることの強さはあるんです。例えばSu-27を国内に配備しても行動半径は1000キロくらいですよ。しかし空母に乗せれば、行動範囲はいくらでも増えます。これが一番の脅威です。つまり基地のないところに基地が出現するわけですから、とんでもない脅威ですよ。
 一番怖いのは台湾でしょう。台湾の東側に空母が出現したら、逃げようがないんですから。

運営者 なるほど、中国が台湾に侵攻するときには、ワリヤーグ機動艦隊は確実に台湾の東側に回るでしょうね。そうすると中国は石垣島を取らずにすむわけだから。

芦川  石垣島に自衛隊を駐屯させなければならない理由はそこにあるんです。あるいは宮古島に対潜哨戒機や戦闘機がいるということになってくると、中国もおいそれとは近づけないですよね。

運営者 そうすると、今は、中国は福建省に地対地ミサイルを1000基近く置いています。これを全部台湾に打ち込んだとしても台湾が降伏しませんでした。そこで第二弾の上陸作戦の前提として、ワリヤーグ機動艦隊が台湾の東側に周り込んできました・・・という状況になったときに、日本としてはいかなる理由があって彼らを攻撃することができるのでしょうか?

芦川  周辺事態法がありますよ。

運営者 だって周辺事態法は、日本とアメリカの関係を規定してるんでしょう。

芦川  だって台湾関係法は、まだ生きてますから。あれはまだだれも否定していませんから(笑)

運営者 ちょっと待って。あれは死文でしょう。アメリカ人だって、あれはあるけれども実効性があるとはだれも思っていないのでは。

芦川  台湾ロビーも頑張るでしょう。最終的には台湾紛争があったときには台湾関係法は出てきますよ。

運営者 だからといってどんなに集団安保の解釈を拡大したとしても、わたしには日本がワリヤーグを攻撃できると思えないけど。

芦川  日本が哨戒行動をとっているときに、向こうから攻撃されれば、こちらとしてもSu-27をたたき始めますよね。そうすると向こうは本気でこちらを沈めにかかりますよ。すると日本としても、ワリヤーグを攻撃するしかなくなりますよね。
 その時に活躍するのが、新型潜水艦なんですよ。現場に、3週間前に導入された新しいAPI(大気独立型機関)駆動の潜水艦が来て、正当防衛をすることになるでしょう(笑)。

運営者 そこまで緊迫した状況でやらなくても、おそらくワリヤーグはインド洋の中国海軍の基地に一度ぐらいは行くでしょう。その時、マラッカ海峡を通る時にでも、謎の爆沈を遂げるのが良いのではないでしょうか(笑)。日本以外の、どこかの国がやってくれますよ、きっと。




 (この項終わり)

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